アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

フロベールの鸚鵡

2006-07-10 20:07:07 | 
『フロベールの鸚鵡』 ジュリアン・バーンズ   ☆☆☆☆  フロベールとはもちろん『ボヴァリー夫人』のギュスターヴ・フロベールのことで、これはフロベールにまつわる様々な事象に色んな角度から光を当てて「小説」として成立させた文学作品である。評論ではなく、あくまで小説だ。  あくまで小説だが、さまざまなテキストが複合的に積み重なって構成されており、普通の物語的な小説とはだいぶ違う。一筋縄ではいかな . . . 本文を読む