江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

「いいかげん」の良い加減

2009-07-21 00:43:20 | 日本の文化について
フランス・ナンテールでの大道芸、ある会場で私たちの10分前に始める
演者の持ち時間が30分とあって、どうなっているのだろうと日本人の
スタッフに尋ねると、
「こっちは結構時間にいいかげんだから」
私は「えっ?」と思う。
フランスでも?
演者はアフリカンのジャズバンドで、演奏しながら練り歩くので
ダブルことはないと後で聞くが、実際はやはり演奏時間は長くなり、
結局私たちは15分ほど遅れて始める事になった。

こういうことは南米で慣れている。
開演時間が30分遅れるなんてしょっちゅうだし、町に着いたら会場が
まだ決まっていなかったってこともあった。

そんなことを考えていたら、変な話だがサッカーを思い出していた。
「いいかげん」な国のほうが、サッカーは強いのではないか、と。
そしてこの「いいかげんさ」は、体内のリズム感から来ているのかもしれ
ないと思うようになった。
日本はパターンにはまったときは強いかもしれないが、相手の予期せぬ動き
から崩れると、ボロボロになってしまう。
ラグビーにいたっては全く歯が立たない。
肉体では随分近づいているのに。
多少の違いがあってもどうにでも対応できる能力は、リズム感と言っても
良いのではないかと思ってしまった。

何も時間にルーズになれと言っているのではない。
日本人特有の体内リズム感を研究している人は、多分いないだろう。
そのリズム感をうまく遣えば、もっと違った展開ができるような気がする。
ちょっと混んだ道や多少遅れた電車でいらいらしている人を見るに付け、
なんか変だなと思うのは、私だけだろうか。
私も随分いいかげんになってきたのかもしれない。
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4 コメント

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いいかげんは (通りすがりですが)
2009-07-27 22:34:31
好い加減、良い加減、どの漢字が相応しいでしょう。

無駄とゆとりは考え方次第のようにも思えます。 

何でもかんでも計算通りに世の中が行くならば、無駄を許さない世の中になっていくのでしょう。 それほどでなければ、ゆとりと考えてもよさそうなことはいくらでもありそうです。

昔の日本はそろばんで計算をしていたので、いま無駄といわれていることもゆとりとして生活していたように感じます。
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Unknown (上條)
2009-07-27 23:40:36
通りすがりさん、コメント有難うございます。
通りすがりなのでこのコメントは読まれないかもしれませんね。

仰るとおりいいかげんは、「好い加減」が通例になっています。敢えて「好い」を「良い」とニュアンスを換えてみました。

残念ながら「そろばんで計算していたので、いま無駄と言われている事もゆとりとして生活していた」と言う意味が分かりませんでした。
適当に玉を動かす事ができると言う意味でしょうか。
日本にはもう一つ、どんぶり勘定と言うのがありますが、世の中厳しくなって、これは許されなくなってきました。
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言葉足らずでした (通りすがり)
2009-07-29 21:04:03
今は電卓やコンピューターで細かく数字を出しますが、そろばんでは切りの良いところでお互い割り切るようなところがあったような気がしたので、たとえて見ました。
うまく説明できたでしょうか?
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お返事有難うございます (上條)
2009-07-30 01:08:57
なるほど、分かりました。
そういえば、そろばんをはじく音にはリズムがあって、上手い人がはじくと心地良いですね。
私は足し算もやっとなので、そんな音に憧れていました。
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