マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

武蔵野台地と山手線(その1)

2016年01月25日 | 東京散歩

 今回から数回武蔵野台地が関わる事柄に触れる予定。そこでその武蔵野台地について整理をしておきたい。

 関東平野西部を流れる荒川と多摩川に挟まれた武蔵野台地。その東縁にあたる部分では開析が進み、谷が入り組み、武蔵野台地から多数の舌状台地が削り出され、それぞれに名前が付けられている。しかし、その台地を幾つに分類するか、あるいは何と名を付けるかについては、語る学者により、あるいは著作によって異なり、統一されていない。そこで、このブログでは『東京の空間人間学』(著:陣内秀信。1985年サントリー学芸賞受賞)で使われた分類と台地名を借用することとする。
 右の図は『新・歩いて見よう東京』(著:五百沢智也。岩波ジュニア新書)に載った地図を用い、『東京の空間人間学』の分類に従い、私が色塗りした拙いものである。7つの台地は北から順に

(1)  橙色 上野台地
(2)  水色 本郷台地
(
3)  紫色 小石川・目白台地
(4)  赤色 牛込台地
(
5)  緑色 四谷・麹町台地
(6)  茶色 赤坂・麻布台地
(7)  黄色 芝・白金台地
 で
ある。(色塗りは山手線・埼京線以東に限った)

 (1)と(2)の間の谷が千駄木・不忍谷、(2)と(3)の間が指ヶ谷谷、(3)と(4)の間が平川谷、(4)と(5)の間が内濠、(5)と(6)の間が溜池谷、(6)と(7)の間が古川谷 である。







 徒歩で山手線に沿って一周はしたが、それとは別に山手線そのものに乗車して、山手線と台地の関わりを見てみたかった。更に山手線は高低差が少なく、ネット上でも“明治の鉄道は、ほぼ水平地でなければ敷設できず(角度にして2度が限界)”と書かれている事を自分の眼で確かめたくもあった。

 一昨日の1月23日(土)、巣鴨から山手線を内回りに一周し(約1時間)、更に足を延ばして池袋で下車した。詳細は次回に譲るが今回は標高について触れる。
 先頭車の一番前に乗車し前面を見続けた。水平に走っている感じで、殆ど高低差が感じなかった。あってもせいぜい5m位の高低差かなと思ったのだが、帰宅しネットで調べ吃驚。29駅の中で一番低地にあるのが標高2mほどの品川駅。一番高いのは新宿駅で標高37.5mとあった。その差約36mもあったのだ。これは観察だけでは全く実感できなかった。自動車を運転していて緩い坂道だと坂と感じないのと同じだった。
 
新大久保から新宿へ向かう途中や、田端・駒込間で上野台地を通過する地点では緩く上っているのが見て取れた。中央線・総武線と立体交差している地点では盛り土的で、山手線が高さを上げて跨いでいる感じだった。駅では新宿駅が最高点とすれば、山手線の線路上での最高地点は、中央線と立体交差する地点と言えるだろう。(次回に続く)


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