マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

地球一周 4万キロ?

2009年10月09日 | 身辺雑記

 マーちゃんが火曜日以外の日に通うラジオ体操会場、放送設備がありません。何時もラジカセをお持ちくださる方がSさんです。1年ほど通ううちに顔見知りになり、体操開始前の数分間に会話を交わすようになりました。お歳をお聞きすると、なんと85歳。”かくしゃく”と表現すると、お歳を召された方が如何にも頑張っている雰囲気になりますが、そうでは無く、”しゃんとして”いて年齢よりお若い感じ。噂では毎食前にワインを嗜むとの事、その事も伺って見ました。その通りですとの事。お元気の秘訣もお聞きしました。毎朝のラジオ体操とかワインとのお答えを想定していましたら、「遺伝ですね。父母も長生きでした」とのご返事。自慢話にはなりませんでした。密かに目標とさせていただいているお方のお1人です。

 そのSさんとどういう話の流れでそうなったのか記憶は定かでは無いのですが、Sさんから「赤道に沿って地球一周は何キロあるの」と聞かれた事があります。マーちゃんは即座に「丁度4万キロです」とお答えしました。「丁度なの」「丁度です」と会話が続きましたが、マーちゃんには自信がありました。
 中学を卒業して入社したN会社の養成校時代の、初期の授業で習った事柄だったのです。「ノギス」や「マイクロメータ」など、1mmの百分の1をも測定する工具についての授業でした。メートル原器という1mの長さのものが存在し、それを基準に全ての長さが測定される。
そのメートル原器は地球の赤道一周を4万kmと決め、そこからメートル原器の1mが定められたとも教えてもらいました。何故かその事は鮮明に覚えていました。更にメートル原器は温度などで変化してはまずいので温度管理のしっかりした室内で厳重に管理されていることも教えてもらいました。
 そんな事情がありましたから、即座にお答えができました。
 暫くして、そのことが書かれている文書をネットで捜して、印刷してお渡ししようと調べ直して、驚きました。なんと地球一周はジャスト4万では無かったのです。
 落ち着いてよく調べ直すと、1mの基準が1983年に変更になっとありました。、「真空中での光速度」を基準に長さ定義するとありました。その新基準によれば赤道一周は40075.017kmとの記述。慌ててその記事をプリントアウトしたものをSさんにお渡しし、訂正もさせて頂きました。古い知識の上に安住し続けてはいけない、いい見本になってしまいました。

*追記(09/10/18) kumasan からコメントを頂きました。私に記憶違いがありました。「赤道一周を4万kmと決め」(アンダーライン部分)の部分は「赤道から北極までの距離を1万キロと定めると子午線方向の地球一周は丁度4万kmとなり」と改めてお読み下さい。