マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

サンクゼール・ワイナリー

2009年10月03日 | 信濃紀行

 9月28日(月)朝7時40分、今日の宿泊地「ハーヴェスト・クラブ斑尾」に向け蓼科を出発しました。小布施の町の散策の為、「長野道」を「小布施IC」で途中下車。何度か訪れた「北斎館」では、北斎の肉筆画が鑑賞できる事がなんといっても嬉しいかぎりです。更にこの町は、それなりのお庭を持ったお宅が、その庭を”一般公開”して呉れています。2軒ほどお邪魔させていただきました。良く手入れされた庭、豊かさが感じられます。小布施の”町興し”が成功しているのも、この様な制度とそれを支える”町衆”の存在が大きいのでは無いでしょうか。


        (お庭公開の看板)


          (拝見したお庭)

 「KURA」と言う雑誌があります。主に信州の「食の名店」を紹介する雑誌。その雑誌からの情報で、昼食は「サンクゼ-ル」という”欧風田舎料理”のお店を訪ねようと、電話予約しました。レンタカーにはETCとカーナビが付いていますから、電話番号入力で後は貴方任せ。楽なドライブとなり、小布施から北信濃へ車を走らせました。
 一般道を北へ進むと「北信五岳道路」と名付けられた道路に出ました。北信五岳とは斑尾・妙高・黒姫・戸隠・飯綱の5山。この日は比較的快晴の為、戸隠を除いた4つの山の稜線がくっきり見渡せます。
 目指すレストラン、雑誌の写真から受ける印象は農場の中の一軒店。その農場産の野菜をふんだんに使ってのイタリアン料理が提供されるのかなと思っていました。小高い丘の上で道は途絶え、遠目に瀟洒な建物が見渡せます。ここがレストランかと近づくと違いました。そこは「サンクゼール・ワイナリー」との看板。お店の方にレストランを尋ねると、そこから300mほど先を指し示してくれました。漸くお店に到着です。後で分かった事ですが、この小高い丘全体が「サンクゼール」の敷地。この地にはワイナリーもレストランも教会も存在しているのでした。


         (ワイナリー入口)



        (ワイナリーの建物)
 


      
(レストランに隣接する教会)

 このレストランの店内から、北信の盆地や志賀高原の山々が見渡せます。到着は1時半、まだランチをやっていました。ランチ注文から料理到着まで20分は掛かったでしょうか。セッカチナ人ならいらいらするくらいのゆったりとした”おもてなし”です。素晴らしい見晴らしと、お店を紹介した小冊子を眺めていると時間の経過は気になりません。その冊子には次のように書かれていました。
 『History   若いころ斑尾高原に開いたペンション。
  ここの朝食では、手づくりで甘さ控えめのジャムが好評でした。
  これがわたしたちサンクゼールの始まりです。
  フランスやアメリカを訪れて私ども夫妻が感じた”田舎の豊かな生活”
  をお届けしたい。この強い想いで、この地にワイナリーを
  ジャム工場やレストラン、また教会も作り上げました。
  そしてワイン・ジャム・ドレッシング・ソースを自分達の手で作り、
  お届けする事が出来るようになりました。・・・・』
 その一つワインは「リュブリアナ国際ワインコンクール」で甘口、辛口の白が金賞を受賞したそうです。

           (丘からの展望)



            (ブドウ畑)
    

        (収穫の季節でした)
 近くのテーブルにはお若いカップルが。その傍らでアルバムを開きながら説明するスタッフ。この地での結婚式・披露宴を相談しているお二人と見えました。室内東側一面は大きなガラス窓。思い切り展望を楽しみながらの結婚式、さぞ華やかな式となることでしょう。そんな事まで想像しながらこの丘を去りました。