ぼくらわ もうとっくに終わっている展覧会なのだけど 板橋区立美術館で 8月10日まで開催していた<館蔵品展 狩野派学習帳 今こそ江戸絵画の正統に学ぼう>を見に行ったのだ
ぼくが気になった作品なのだ
逸見一信が描いた<源平合戦図屏風>なのだ
逸見一信と表記がなっているけど 9年前に見た増上寺所蔵の五百羅漢図も描いていて その時の表記わ 狩野一信と表記されていたのだ でも ウィキペディアによると 狩野一信とわ 名乗っていなかったみたいなのだ・・・
左隻に屋島の戦いを 右隻にわ 一の谷の戦いが描かれていて 解説パネルでいろんな場面が描いているけど ぼくらが知っているのわ 屋島の合戦で 那須与一が船に浮かぶ扇を射る場面と 一の谷の合戦で 船に戻ろうとする平敦盛が熊谷直実の挑発を受けて振り返って その後敦盛は討たれてしまうのわ 知っているのだ
こちらわ 屋島の合戦で 那須与一が船に浮かぶ扇を射った場面なのだ
こっちわ 船に戻ろうとする平敦盛が熊谷直実の挑発を受けて振り返っている場面なのだ
この<源平合戦図屏風>の裏側にわ 同じく 逸見一信が描いた<龍虎図屏風>があるのだ
逆からも撮ったのだ
源平合戦図屏風の裏に描かれた龍虎図で 屏風の折り目が逆になっているからだと思うけど 龍が笑っているように見えるのだ
あと 龍が起こした風が 虎の咆哮の波動にようにも思えたのだ・・・
この2点わ 展示ケースなしで見れて 嬉しかったのだ
もし 今度見る機会があったら 龍虎図の方をメインにしてみたいのだ
狩野典信(栄川院)が描いた<大黒図>なのだ
たぶんだけど 板橋区立美術館の1番のメインの作品だと思うし 横幅が2メートルくらいあるかなり大きな掛軸でインパクトがあるのだ
河鍋暁斎が描いた<浮世絵大津之連中図屏風>なのだ
大津絵って かなりゆるい感じでヘタウマって感じだけど 暁斎が描くと ゆるいけど上手さが際立っているのだ
もう終わってしまった展示だけど 無料で観れて 美術館所蔵だからか 写真撮影までOKって かなり太っ腹な展覧会で 遠かったけど見に行って良かったのだ
ここから先わ えこうの感想なのだ
板橋区立美術館 <館蔵品展 狩野派学習帳 今こそ江戸絵画の正統に学ぼう> 終了しました
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/4000016/4001385/4001387.html
作品リスト
https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/_res/projects/project_artmuseum/_page_/004/001/387/kanouhagakusyuu_list.pdf
展示構成
江戸狩野派のはじまり 江戸前半期(17世紀前期)
探幽の存在感 江戸前半期(17世紀前期~18世紀前期)
狩野派の学習帳
江戸狩野派の改革 江戸後半期(18世紀中期~19世紀中期)
江戸絵画の正統(メインストリート)
新収蔵作品
板橋区立美術館所蔵の作品32点を展示しており、写真撮影OKでした。
気になった作品
1.狩野正信 蓮池蟹図
枯れてうなだれる蓮の葉にしがみつくカニが描かれ、しがみ付く様に愛嬌がある。
カニの部分を撮りました。
2.狩野元信印 東坡騎驢図
清貧だけど、正面の姿が可愛い感じ。
3.狩野探幽 富士山図屏風
左隻
右隻
左隻に富士山、右隻は三保の松原が描かれており、中央には久能山東照宮が描かれているそうです。
4.狩野探幽 富士山図
64歳の時に描かれた作品。外隈で富士山を表しており、雪をかぶった美しい富士山。
7.狩野常信 四季花鳥図屏風
左隻
右隻
静寂で落ち着いた感じの中にも、金砂子でまき散らしをしているので、華やかな印象も受ける。カラフルな鳥たちがいい。
8.狩野常信 西王母図
西王母とは、不老不死の桃を司る中国の伝説上の仙女で、本図は桃を手にしている。
9.狩野周信 蛤観音図
ハマグリの中から煙とともに現れた観音様が描かれており、中国、唐の時代の文宗皇帝が蛤を食べようとしたところ、観音が現れ悟ったという伝承を描いたものか。また、蜃(大蛤)が気を吐き楼閣などの幻を見せるとされた蜃気楼の由来と重なるそうです。(解説から)
10.清原雪信 源氏物語 浮舟図
薫という恋人がいながら、匂宮の猛アタックに心がぐらついてしまう浮舟が描かれ、源氏物語の「浮舟」の一場面だそうです。あと、線が柔らかい印象。
11.清原雪信 西行・江口贈答図
西行法師が摂津の国、江口の里を訪れたとき、雨に降られたため遊里の宿に泊まろうとしたところ、和歌の応酬の末、遊女の妙に断られてしまうエピソードを描いた作品だそうです。
17.狩野典信(栄川院) 唐子遊図屏風
左隻
右隻
唐子たちが、闘鶏、花競(はなくらべ)、獅子舞、春駒などに興じる、祝いの気分に溢れた屏風で、この作品は、探幽の作品を忠実に模写しているそうだが、唐子の顔立ちが微妙に異なるそうです。
獅子舞の子たちが良かった。
18.狩野典信(栄川院) 大黒図
解説には、こう書かれていました。
『畳一畳を超える巨大な絵絹に、大黒がどっしりと腰を下ろし笑いかけ、袋から宝珠が溢れ出る。これだけ大画面に安定した構図と太く勢いのある筆さばき、江戸狩野派が身につけた筆法と改革への意気込みを見せつけるような作品である。力強い衣文線に目を奪われるが、それを引き立たせる顔の陰影や衣服の濃淡など、細部にも典信の技量が表れている。』
19.狩野惟信(養川院) 四季花鳥図屏風
左隻
右隻
20.狩野栄信(伊川院) 花鳥図
24.狩野寛信(融川) 桃花西王母図
左幅
中央
西王母の拡大写真
NO.8、狩野常信の西王母より、こちらの方が美しい。
右幅
三幅対の作品で、中央の西王母も美しいのだが、香りが漂ってきそうな左右の花がいい。
26.狩野探信(守道) 浮世美人風俗図
左幅
中央
右幅
岩佐又兵衛の作と伝えられた「風俗図」(根津美術館蔵)を、寸法もそのまま写した作品だが、木挽町狩野家では、浮世絵を描くことを禁じていたそうです。
27.逸見一信 源平合戦図屏風
左隻と場面の解説パネル
クリックすると大きな写真で見れます。
右隻と解説パネル
クリックすると大きな写真で見れます。
27.逸見一信 龍虎図屏風
逆からも撮りました。
左隻
右隻
28.狩野惟信(養川院) 菊慈童図
解説には、こう書かれていました。
『菊慈童とは、中世日本で創作された説話。容姿が美しく中国の周の穆王(ぼくおう)の寵愛を受けたが、王の枕を超えた罪で流刑とされ経文が書かれた菊の葉の滴を飲み不老不死となった。深山幽谷にたたずむ少年の姿が周囲に白く浮かび上がり、菊の花が寄り添うように可憐に咲く。温順な描写に長けた惟信の実力が遺憾なく発揮された作品である。』
菊慈童のUPの写真
29.逸見一信 七福神図
宴会をしている弁財天、福禄寿、毘沙門天
橋を渡る布袋
鯛を取る恵比寿、米俵をたくさん積み船で来る大黒天
鹿に乗って向かう寿老人
宴会に向かう七福神といった感じで、みんなが集まった宴会はどんな感じになるのだろうと、想像すると面白い。
30.逸見一信 布袋唐子図
31.河鍋暁斎 浮世絵大津之連中図屏風
32.小林永濯 神話図
この作品が見たかった。
劇画のよう作品で、下にいるのが須佐之男命で、上で光を放ち弓を持つのは天照大御神と推測されるそうで、左上の小さい人は、スサノオの口から生まれた御子がだそうです。
須佐之男命
天照大御神
なんとなくだが、天照大御神が男神のように思えた。
江戸狩野派の絵師の名を知ることが出来ましたし、この展覧会に行くまで、狩野一信と名乗らずに逸見一信と名乗っていたことなどを知ったし、他にも素晴らしい作品が展示を見ることが出来て良かった。
最後の方に展示していた小林永濯の作品は数点しかみたことがないが、いつかまとめていろいろ見たいと思った。
この後わ 石神井公園駅に移動して<ジターリア・ダ・フィリッポ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ
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