どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕300年記念 若冲展@東京都美術館』なのだ

2016年04月30日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

チームラボの<nirvana>を見たぼくらわ 5月24日まで開催している<生誕300年記念 若冲展>を見たのだ



ぼくが気になった作品わ 1階に33幅ぐるりと展示していた<釈迦三尊像> & <動植綵絵>なのだ

今回の最大の目的で 初めて見る<釈迦三蔵像>の3幅が 1階の真ん中に展示していて 中央にわ 釈迦如来様が 右にわ 文殊菩薩様が 左にわ 普賢菩薩様がおられるのだ

<釈迦三蔵像 釈迦如来像>なのだ


豪華な台座 青い蓮華座の上に乗るお釈迦様で 朱色の衣にわ 金で龍(キリン?)の模様が描かれているのだ

ぼくが1番気になったのわ 台座の飾りの唐獅子の可愛さなのだ


<釈迦三蔵像 文殊菩薩像>なのだ
 

青い唐獅子に乗る文殊菩薩で こちらわ 赤の蓮華座だったのだ 唐獅子わ 怒っているように見えて 眷属?も怖そうなお顔だし 喧嘩しているのかも>って 思っちゃったのだ・・・  

文殊菩薩が持っているのわ なんだろう?って思うのだ


<釈迦三蔵像 普賢菩薩像>なのだ


牙が6本もある白象に乗っている普賢菩薩で 文殊菩薩と逆のポーズをとっているのだ

手に持つ蓮の花わ 美しいし 釈迦三蔵像の御三方ともそうなんだけれど 指の動きがしなやかでキレイなのだ


7年振りに見る<動植綵絵>で 丸いフロアをぐるっと展示しているのだ

ぼくらわ 反時計まわりでみたので その順番で載せるのだ

<動植綵絵 紅葉小禽図>なのだ


紅葉の赤と 小禽の青が映える作品なのだ

前にテレビで言っていたけど 色の薄い紅葉わ 裏からのみ彩色しているって言っていたのだ


<動植綵絵 蓮池遊漁図>なのだ


蓮の池を鮎が同じ方向に向かって泳いでいるけど 1番下の魚わ 別の種類(オイカワ?)なのだ

あと 蓮の葉の葉脈が 蜘蛛の巣のように細かかったのだ


<動植綵絵 諸魚図>なのだ


こちらも 様々な海の魚が 同じ方向に泳いでいるのだ 親タコの足に捕まっている子タコが可愛いのだ

あと どれも美味しそうって思っちゃうのだ・・・


<動植綵絵 池辺郡虫図>なのだ


小さな動物たちの楽園?かなぁ~ って思えるのだ

蛇がひょうたん?にとぐろを巻く様子や カエルたちの行進? 他にも様々な動物・昆虫たちがたくさんいて ずっと見ていたくなるのだ

あと 最前列で見ないとわからないけど 画面右下にわ 小さな蟻たちも描かれているのだ


<動植綵絵 芦鵞図>なのだ



<動植綵絵 雪中鴛鴦図>なのだ


深々と降る雪が重そうな感じがするし エサ?を探すために お尻を出して 池に潜る姿が可愛いのだ


<動植綵絵 芍薬群蝶図>なのだ


単眼鏡で見て 気づいたんだけど 画面中央の芍薬の花に止まるクロアゲハ?わ ポーズをとったかのように こちらを見ていたのだ


<動植綵絵 群鶏図>なのだ


13羽の鶏たちが描かれいて ぼくわ 正面を向いている鶏がちょっとユニークな感じもあって 1番好きなのだ

ずっと見ていると 羽の模様が 細かくて 目がチカチカしてくるのだ


<動植綵絵 芙蓉双鶏図>なのだ


尾羽が気になって くるっと見るポーズや もう一方の見上げる番の鶏がいいのだ


<動植綵絵 向日葵雄鶏図>なのだ


ヒマワリの茎に絡む朝顔たちの異なる青と白のバランスがいいのだ

向日葵の中央 種の部分わ 点描のように描かれていたのだ


<動植綵絵 梅花群鶴図>なのだ


鶴の羽毛 1本1本が美しいのだ

左側にいる 口を開けている鶴にわ 歯みたいなものも描かれていたのだ


<動植綵絵 老松鸚鵡図>なのだ


タコの足のような松の幹に止まる2羽の白いオウムの羽のモコモコ感がすごいのだ


<動植綵絵 梅花皓月図>なのだ


最初のフロアに展示していた<月下白梅図>のように月夜に輝く白梅で 輝いてい見えるのわ 白梅の花びらに金色の点が描かれているからなのだ


<動植綵絵 薔薇小禽図>なのだ


画面上から 赤や白 ピンクのバラが落ちてくるような感じに見えて ぼくらわ 『バラの滝』のように思えたのだ


<動植綵絵 老松孔雀図>なのだ


裏彩色を施しているから 白でも輝いているように見える孔雀で 金・群青・緑青の尾羽もキレイなのだ


これで<動植綵絵>の半分なのだ

会場中央にわ <釈迦三尊像>の3幅が展示しているのだ



残りの半分を 反時計回りで載せるのだ

<動植綵絵 老松白鳳図>なのだ


こちらの<老松孔雀図>同様 裏彩色で 裏から黄土色を塗っているから 白い羽が輝いて見えるのだ

尾羽のハートマークがすごくいいんだけど 江戸時代にハートマークって あったのかなぁ? って思うのだ


<動植綵絵 牡丹小禽図>なのだ



<動植綵絵 梅花小禽図>なのだ



<動植綵絵 老松白鶏図>なのだ


鶏の白い羽が美しいし ぼくらわ 松の葉のかたまりが 花火のように見えてくるのだ


<動植綵絵 棕櫚雄鶏図>なのだ


棕櫚の森の中で 白と黒 2羽の鶏の顔や 首周りに羽が険しい感じに見えて これから決闘をするような感じに見えるのだ


<動植綵絵 南天雄鶏図>なのだ


黒々とした鶏に 鮮やかな南天の実の色の対比がいいのだ


<動植綵絵 紫陽花双鶏図>なのだ


2羽の鶏わ きっとオスとメスで 左側にいるオスがカッコいいポーズをとって 求愛しているように思えるのだ でも メスの方わ 足を頭にやって ちょっとも困っているようにも見えるのだ 


<動植綵絵 大鶏雌雄図>なのだ


背景にわ 大地の輪郭線っぽい物のみで 2羽の鶏を際立たせている作品で ちょっと珍しいと思ったのだ


<動植綵絵 秋塘群雀図>なのだ


黄色に色づいた粟?めがけ 直滑降で雀たちが向かっているのだ 1羽だけ 白いスズメがいるのがポイントだと思うのだ


<動植綵絵 雪中錦鶏図>なのだ


載せた画像だと 緑がくすんでいるけど 実際の作品だと 雪の効果か 葉っぱの緑が 蛍光の緑色のよう明るいのだ


<動植綵絵 芦雁図>なのだ



<動植綵絵 貝甲図>なのだ



<動植綵絵 群魚図>なのだ


こちらの<諸魚図>同様 同じ方向に向かって泳いでいるのだ

前にテレビで言っていたけど 鯛の下にいる 青い魚わ ルリハタという魚で プルシアン・ブルーという西洋の絵具が使用されているそうなのだ


<動植綵絵 菊花流水図>なのだ


菊と水流の対となるような流れる構図がいいのだ


<動植綵絵 桃花小禽図>なのだ



<釈迦三尊像>と<動植綵絵>の33幅 すべて見れて ぼくらわ すごく嬉しかったのだ

釈迦三尊像の方わ 人が途切れがちで 見やすかったけど <動植綵絵>を最前列で見ようと思うと 牛歩で進むし みなさん お時間をかけてじっくり見ているので かなり体力を使うので ご注意なのだ

あと 遠くから見ようとすると 何重にも人がいるので 単眼鏡とかを使った方がいいと思うのだ

想像以上で すごく混んでいるけど <釈迦三尊像>と<動植綵絵>の33幅わ 見る価値のある作品だと思うし すごくオススメなのだ

今回の展覧会わ 作品の解説パネルがないので 音声ガイドを借りるのもいいと思うのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

東京都美術館 <生誕300年記念 若冲展> 5月24日(日)まで

http://www.tobikan.jp/exhibition/h28_jakuchu.html

公式サイト
http://jakuchu2016.jp/

作品リスト
http://www.tobikan.jp/media/pdf/20160413_jakuchu_worklist.pdf




展示構成

画遊人、若冲(1)

≪釈迦三尊像≫と≪動植綵絵≫

画遊人、若冲(2)

米国収集家が愛した若冲

墨画、拓本、木版、極彩色の作品約80点を展示しており、東京で<動植綵絵>が展示されるのは、2009年以来、7年振りです。


気になった作品

4.隠元豆・玉蜀黍図
 

双幅。画像のように、左幅に玉蜀黍を食べに来たスズメが、右幅にインゲンやキリギリス、カエルなどが描かれている。

右幅、画面下の方に描かれているカエルが、少しの不気味さもあるし、私には、達磨大師のように思えた・・・。



5.糸瓜群虫図 ※5月8日まで展示


熟れたり、虫食いの多い実や葉に集まる虫たち。素地の色と同化しつつあるトンボが止まる花がいい。


6.雪中雄鶏図

地面をついばむ雄鶏。同じタイトルのno.8の作品より、雪が重そうで、鶏自体がおとなしそう。no.8の方は、獰猛な感じでした。


7.雪梅雄鶏図



11.旭日鳳凰図


この作品を見るのは、7年振りで3回目。<動植綵絵>に先立って描かれた作品だそうです。

波間の岩に2羽の鳳凰が描かれ、きっと番(つがい)で、羽を広げているのがオスだろうか。

鳳凰が降り立った岩場から竹が映えているので、鳳凰が命を吹き込んだかかのよう思えた。

隣に展示していたno.12の作品より、白の色が強いから、鳳凰の羽の輝きは弱く感じるけど、こちらの鳳凰の方がいい。


12.孔雀鳳凰図

初見。岡田美術館所蔵で、83年ぶりに発見された作品。左幅には翼を広げ羽ばたこうとする?鳳凰が、右幅には木に止まり羽根を休める白孔雀が描かれ、両者の視線は、その先になにかあるのか、同じ方向を見ているような気がしました。

鳳凰孔雀とも、白い羽が輝いているように見えたので、きっと裏から黄土色を塗って裏彩色をしているのだろう?


13.月夜白梅図


月夜に照らされ輝く満開の白梅。花びらには、金(黄色?)の点で描かれていたから、輝いているように見える。


15.百犬図 ※5月8日まで展示


初見。たくさんの子犬が遊んでいたり、様々なポーズをとっている。なんとなくだが、毛並は違うが、顔は同じよう・・・?

画面中央のオヤジみたいなポーズをとっている白い犬が面白い。


16.厖児戯箒図

初見。布のハタキのような箒の奥に子犬が描かれ、邪魔な子犬を掃いて退かそうとしている?

犬は眉毛が濃くて、掃かれて見返るような仕草が可愛い。


18.達磨図

朱の衣を着た達磨さん。目の焦点があってないような・・・?前に見た時の感想に書いてあったが、目や耳には裏彩色をしているそうで、青や黄が混ざった白目がちょっと怖いかも?


20-2.鹿苑寺大書院障壁画 松鶴図襖絵

松の葉が特徴的。見方によっては、鳥が羽ばたいているように見える。


21.竹虎図

初見?今回2階で展示しているプライスコレクションと同じ構図の墨絵の足を舐めるトラ。流れるように細かい毛を描いてから、濃く太い墨でトラ柄の模様を描いているみたい。数珠つなぎのように描かれた尻尾に強く惹かれる。

風になびく竹の葉は、鋭い矢じりのよう?


22.鳳凰之図 ※5月8日まで展示

初見。墨絵の鳳凰。頭から尾羽まで流れるようなS字の構図で、尾羽には勢いがある。他の羽は、筋目描きで模様を付けていた。

彩色の鳳凰たちより、こちらの鳳凰は目が優しげでした。


34.菜蟲譜(※部分画像) 重要文化財




今回は、すべて見ることが出来ます。

野菜から虫へと描かれていて、虫の方が面白い。気になったのは、ミミズに群がるアリや、少し変なカエル。


35.仙人掌群鶏図襖絵(※部分画像) 重要文化財


6年ぶりに見た。載せた画像は、左側の4枚のみで、本来は6枚の襖絵。

6枚の襖の両端には、仙人掌が描かれ、各襖には、鶏を描く。載せた画像のように、左側の方には、番で描かれているものも多く、この画像では分かりづらいが、小さなひよこも描かれている。


36.蓮池図 重要文化財

こちらも6年振り。<仙人掌群鶏図襖絵>の裏に描かれていた作品で、6幅の掛軸に仕立てられている。今回は、仙人掌群鶏図襖絵の裏に展示。

仙人掌の方は、彩色されている作品に対し、こちらは墨絵で、右側3幅は、蕾や満開の花が描かれるおり、左側の3幅には枯れた花などが描かれていて、生命の循環を表している。

記憶違いで、間違っているかもしれないが、前に見た時は襖絵の状態で見たような・・・?


38.石燈籠図屏風

久しぶりに見た。

石灯籠と石のみが点描で描かれ、あとは普通に描かれている面白い屏風。


39.象と鯨図屛風


↓左隻と右隻の画像も載せます。(クリックすると拡大します。)
 

海と陸の王者同士の呼び交わし。

2008年に北陸の旧家で見つかった作品で、2015年にも見ていますし、何度か見ていますが、今回は展示スペースが狭いため全体像は見えづらいかもしれません・・・。


42.葡萄図


プライスさんが初めて買った作品だそうです。蔓や葉、葡萄の実、重なり合っている部分は、隙間が空いているみたいです。

この作品から下に載せた作品は、すべてプライスコレクションで2013年に仙台でも見れました。


43.旭日雄鶏図


松の木に止まり、朝を時を告げる凛々しい鶏。


44.雪芦鴛鴦図


こちらの方は、<動植綵絵 雪中鴛鴦図>と違い、水に潜った鶏の顔も描かれている。


45.紫陽花双鶏図


<動植綵絵 紫陽花双鶏図>に似ているが、雌鶏が全く違っている。この感じだと、求愛に成功したかのように思える。


46.虎図


前に見た時の感想に書いてあったが、京都のお寺(正伝寺?)に伝わる中国画(朝鮮画?)を模写したものだそうです。


48.鳥獣花木図屛風


↓クリックすると大きな画像で見れます。
 

先月も見ましたが、やっぱり見ていて面白い。

左隻に鳥たちを、右隻に動物たちの楽園を86000の升目に描いており、西陣織の下絵をヒントに描いた説が有力。前にテレビで言っていましたが、左隻の1番右側の小さくて黒い鳥は、光の加減で黒い部分が光っているようにも見えるそうです。

すべての動物たちというわけではないが、簡略化されているように思えました。あと、描かれている雲の上に、木が連なって描かれていてラピュタっぽいって思いました・・・。

この作品には、人がたくさん集まっていて、遠目からじっくりというわけにはいきませんでした・・・。


今回展示していた作品のほとんどは、以前見たことがあるものが多かったですが、300年記念ということもあって、<釈迦三尊像>、<動植綵絵>、プライスコレクションなど素晴らしい作品が展示していましたし、遠方から見に行く価値の展覧会だと思います。

1か月間だけの開催ですし、連日入場待ちの行列が出来ていたり、館内もすごく混雑しているので、かなりの時間を見ておいた方が良さそうですし、コインロッカーは多くありますが、鑑賞する人数が圧倒的に多く、コインロッカーを開くのを待ったりする可能性があるので、荷物は少なめで行った方が良いかと。

数点ですが、展示替えもありますし、もう1度<釈迦三尊像>と<動植綵絵>を見たいので、再度見に行こうと思っています。


この後わ 稲荷町駅方面にある<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>で遅めのランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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