どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『若冲が来てくれました -プライスコレクション江戸絵画の美と生命-@仙台市博物館』なのだ

2013年04月12日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<スーパーこまち>乗って仙台に着いたぼくらわ 仙台駅西口の9番バス停からバスに乗って 仙台市博物館で 5月6日まで開催している<東日本大震災復興支援 若冲が来てくれました -プライスコレクション江戸絵画の美と生命->を見に行ったのだ



この展覧会わ プライスさんご夫妻が 東北に住む方々に 美しい絵画見て 少しでも勇気づけられれば との願いから 無償で貸し出しをして 実現したそうなのだ しかも 子供たちでも楽しめるように 1点1点解説文もあって タイトルなどを わかりやすくしているし 高校生以下わ 無料でご覧になれるそうなのだ(※他の会場わ また 詳細が載ってないのだ)

えこうわ 2006年の夏に トーハク(東京国立博物館)で<プライスコレクション 「若冲と江戸絵画」>を見に行ったんだけど <鳥獣花木図屏風>わ もう1度見たくて 2回も見に行ったって 言っていたのだ あと そのころわ まだブログをやっていなかったから メモとかも取ってないから 見た感想とかも 忘れちゃってるみたいなのだ


今回わ プライスさんのコレクションと 国内の賛助出品作品が展示していて ぼくが気になった作品を いつもより多めに ご紹介するのだ※()内のタイトルわ 子ども向けの作品名なのだ

ぼくらが最も見たかった作品で 若冲さんが描いた<鳥獣花木図屏風 (花も木も動物もみんな生きている)>が 1番良かったのだ



えこうの方でも 載せるけど 左隻 & 右隻の拡大した画像も載せるのだ

左隻なのだ



右隻なのだ


この作品だけ 展示ケースなしで展示されていて ガラスを通さないで 本当の色を見ることが出来るのだ タイルや モザイクのように見えるし 両方で86000個ものマス目に たくさんの鳥や動物たち(霊獣も)が描かれていて楽園(パラダイス)のようなのだ うろ覚えだけど 確か プライスさんのお風呂の壁わ この作品のタイルになっていると思うのだ 

展示室の外のパネルにわ 1つ1つ鳥や動物(霊獣)の種類が載っていて わかるようになっていたのも嬉しかったのだ 

展示室の外にあったし 係員に聞いて 写真を撮ってもOKだったので その解説パネルを載せるのだ(クリックすると拡大すると 大きな画像で 動物たちの名前がわかるのだ) ※もし 問題がありましたら 削除しますなのだ
 


若冲さんが描いた<紫陽花双鶏図 (アジサイの花と二羽のニワトリ)>なのだ


これわ もうただただ 凄くて 圧巻で 鶏や紫陽花 描かれているもの すべてが 細かく描かれていて まじまじと見ていたのだ もし 単眼鏡などを持っているなら じっくりご覧になるといいと思うのだ


若冲さんが描いた<虎図 (足をなめるトラ)>なのだ


トラの毛が モコモコしているんだけど NO.46の源が描いた <虎図>とわ 異なる質感だったし 手足も太くて より 本物のトラのようだったのだ


若冲さんが描いた<雪芦鴛鴦図 (雪のつもったアシとオシドリ)>なのだ


上に載せた2点(トラ、アジサイとニワトリ)と この作品わ 3点が並んで展示していたんだけど この作品が 真ん中に来ていたのだ えこうが 前に 本で読んだんだけど 3点とかで展示していて 真ん中に持ってきている作品わ 主催者側が 最も見せたい作品だって載っていたから もしかしたら あの3点の中でこのオシドリの作品わ プライスさんが 見せたかった作品なんじゃないかなぁ? って思ったのだ


長沢芦雪が描いた<白象黒牛図屏風 (白いゾウと黒いウシ)>なのだ


白いゾウと 黒いウシがドーンといて画面を はみ出すくらい大きくて 白と黒で色も対照的だし 真ん丸なゾウと 三角っぽいウシも相反しているのだ あと 白いゾウにわ 2羽のカラス 黒いウシにわ 白い子犬もいて なんとなく おしゃれに思ったのだ(※プリンターのスキャンの具合で こんな色になっちゃったけど 実際にわ 黒いウシのような色の背景をしていのだ)

会場の出口に レプリカ(高精細複製品)があって フラッシュをしてもOKだったから 撮ってみたんだけど 昔の人わ こんな風な暗がりの中で ロウソクの灯りなどで 見ていたんじゃないかなぁ って思ったのだ



こっちわ 普通に撮ったものなのだ



もう 展示が終わってしまった作品で 葛蛇玉(かつじゃぎょく)が描いた<雪中松に兎・松に鴉図屏風 (雪の夜の白いウサギと黒いカラス)>も良かったのだ(※画像わ 右隻のみなのだ)


闇夜に しんしんと雪が降っているのだ 左隻にわ 黒いカラスと梅の木が 右隻にわ 白いうさぎと松の木が描かれていて 深々と降る雪わ ポロックみたいに 白(胡粉)を落としたりして描いているのだ

ぼくわ この作品を見ていて ポロックよりも葛蛇玉の方が アクションペインティングの元祖だと思ったのだ


これも展示わ 終わってしまった作品で 吉村孝敬が描いた <唐獅子図 (空想のライオン・カラシシ)>わ 可愛かったのだ

↓こちらのサイトに画像が載っているのだ
http://iz2012.tumblr.com/post/19565460053

かわいい唐獅子の親子が描かれていて しかも 子だくさんで 4匹もいるのだ 背中の毛わ 他の唐獅子と違って 大きな毛玉の付いたモップみたいな感じだったし 親にじゃれている姿が 愛らしいのだ


最後に 『国内賛助出品作品』だけど 若冲さんが描いた<象と鯨図屏風 (ゾウとクジラの呼び交わし)>も見れて良かったのだ(※4月14日まで展示なので ご注意なのだ)


2010年の<若冲アナザーワールド>で見て以来 約3年ぶりの再会なのだ ぼくらわ この作品の展示に合わせて見に行ったのだ


あと 展示室内わ 撮影禁止なんだけど 通路とかわ 写真がOKだったので 作品の動物たちが ところどころにいるので 撮ってみたのだ






他のも載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)
       
 

ぼくの写っていない写真も載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)
      

     

見に行くときわ カメラか 携帯を持っていったら いろいろ撮れるし 記念撮影にもなるのだ


プライスさんご夫妻 コレクションを無償で貸し出してくれて ありがとうございますなのだ

この展覧会わ 仙台の後 盛岡・福島に巡回するし お近くにお住まいの方わ ぜひ ご覧になってほしいのだ お近くにお住まいでない方わ この展覧会のために 東北旅行を計画するのもアリだと思うのだ

<若冲が来てくれました>わ 年間ベスト10入り決定だと思うのだ


もし 見に行けない方わ 書店か ネットのアマゾンとかで 図録(¥2625)が購入出来るそうなので 買ってみてわ いかがでしょうか?なのだ 『プライスコレクション』 もしくわ 『若冲が来てくれました』と検索すれば 出てくると思うのだ(※会場でわ 図録わ ¥2500で売っているのだ)




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


仙台市博物館 <東日本大震災復興支援 若冲が来てくれました -プライスコレクション江戸絵画の美と生命-> 5月6日(月・祝)まで

http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/tenrankai/index.html

公式サイト
http://jakuchu.exhn.jp/index.html

作品リスト(※展示替えあり)
http://jakuchu.exhn.jp/pdf/tenzigae.pdf




展示構成(※仙台市博物館での展示)

第1会場
プロローグ プライスコレクションの屏風絵

第2会場
ようこそプライスワールドへ(※この章のみ 3本立て)
目がものをいう
数がものをいう
○と△

第3会場
美人大好き
お話きかせて

第4会場
プライス動物園
はる・なつ・あき・ふゆ
若冲の広場
生命のパラダイス

プライスコレクションと国内賛助出品作品を含め、約80点を展示しており、第1会場の<プロローグ プライスコレクションの屏風絵>のみ、常設展のチケットで、ご覧になれるそうです。(前後期含め、展示替え等を合わせると、110点が展示。)

作品リストは、第2会場前の受付に言えば、もらうことが出来ますよ。


気になった作品 ※()内のタイトルは、子ども向けの作品名、前期展示と載せている作品は展示が終了しています。

5.森祖仙 猿図 (ハチを見上げるサル)


解説にはこう書かれています。
『ハチを捕まえようとジャンプしたら、失敗して空中に落ちているサル?ある人には、この絵がそんな場面に見えたそうです。背景が描かれていないので、想像が膨らみますね。ハチは、「鉢」、サルは「猿」、または「猴」といい、つなげると中国では「ほうこう(封侯、領主になること)」の言葉と読みが同じなので、出世を表す縁起のいい絵です。』

解説にある、『ある人』とは、プライスさんの感想なのだろう。私の中では、<森祖仙=サル>というイメージがある。


6.曽我蕭白 寒山拾得図 (<かんざん>さんと<じっとく>さん) ※前期展示

双幅の掛軸で、寒山さんと拾得さんは、昔の中国のお坊さんで、文殊菩薩と普賢菩薩の生まれ変わりといわれるそうです。

右には、巻紙(お経)を持つ寒山が、左には、タケノコのような箒(ほうき)を持つ拾得が描かれ、ともに、ボロボロな着物を着て、ユーモラスなお顔をしている。拾得の着物が、縄の束のように見えていたのが印象に残る。


7.呉春・松村景文 柳下幽霊図 (ヤナギしたのゆうれい) ※前期展示

蒼白い顔をした怖い幽霊が描かれている。この作品は、掛け軸の絵(本紙)の外の部分に柳が描かれていて、そのことを『描表装(かけびょうそう)』と言う。幽霊を呉春、描表装の柳を松村景文が描いていて、この2人は、異母兄弟で兄弟の合作の作品です。


12.河鍋暁斎 閻魔と地獄太夫図 (<えんま>さまと地獄もようの着物を着た<ゆうじょ>) ※前期展示

閻魔様と鏡に映った遊女が描かれる。この鏡は生前の行いが映るそうで、遊女は、地獄の柄の着物を着ているのが印象の残る。美しい遊女と、地獄の柄の着物、その鏡を覗く閻魔様の表情が遊女に見惚れているように見えて面白い。


19.中路定季 仏涅槃図 (<おしゃかさま>がお亡くなりになりました)

動物たちが集まる涅槃図は数多く見たことがあるが、魚や貝まで集まっている涅槃図は、初めて見た。


21.伊藤若冲 群鶴図 (よりそうツル)


たくさんのツルが重なり合って描かれていて、1羽1羽が判別しづらいが、たぶん7羽描かれていた。ツルの羽が薄く金色のようにも見えるので、裏から黄土色の裏彩色をしているような気がした?


22.鈴木其一 群鶴図屏風 (ツルの行列) ※前期展示

※画像は、左隻のみ。


解説には、こう書かれていました。
『ツル姿をデザイン的に採り入れ、屏風全体にレイアウトした作品です。配置のバランスが絶妙で、リズムが感じられます。金地に白の、黒、紺の鮮やかな色彩も装飾的な効果を強めています。実はこのデザインは、鈴木其一より100年以上前に活躍した尾形光琳が考案したもので、其一の先生でもある酒井抱一も写しています。』

中央に向かうツルと水の位置は、ほぼシンメトリーの構図となっていた。この作品は、鈴木其一の代表作だそうです。


24.葛蛇玉 雪中松に兎・松に鴉図屏風 (雪の夜の白いウサギと黒いカラス) ※前期展示

※画像は、右隻のみ。


解説にはこう書かれています。
『墨で真っ黒に塗られた夜の場面に、白い絵具を散らした雪の表現が目をひきます。松の木にウサギが登り、梅の木にはカラスがとまっています。それにしても、ウサギが木に登っているのは、なぜでしょうか。雪の白と夜の黒、松と梅、ウサギとカラスがそれぞれ対となっています。』

前にテレビで言っていたが、ウサギや木の幹などは、塗らずに屏風の素地のままで、先にそれらを描いてから、黒く塗ったようです。最後に落とした白い雪の色が鮮やかでした。この作品も7年前に見て、印象に残っています。

葛蛇玉の作品は、10点に満たないそうです。


25.長沢芦雪 白象黒牛図屏風 (白いゾウと黒いウシ)


左隻



右隻


プリンターの具合で、ゾウの背景が変な色になってしまったが、左右の屏風の色や形、年齢などの対比が面白い。ただ、尻尾だけはともに同じように思えた。長沢芦雪は、円山応挙の弟子だそうです。

7年前には、展示ケースなしで照明の明るさを時間によって変化して展示したのを覚えている。

会場の出口を出てすぐに、レプリカ(高精細複製品)があったので写真に撮ってみました。(クリックすると拡大します。)
    


28.鈴木其一 青桐・紅楓図 (夏のアオギリと秋のカエデ)

双幅の掛軸で、左にカエデ、右にアオギリが描かれ、異なる雨、静と動、明と暗、色の対比など、左右で相反する表現で描いていた。


31.鈴木其一 貝図 (貝と梅の実)

其一の貝の作品って、珍しい?貝の模様が美しい。


38.源 雪松図屏風 (雪のつもった松) ※4月14日まで展示

一目見て、円山応挙が描いた、国宝の<雪松図屏風>にそっくりだと思った。(特に右隻の方)

源は、円山応挙の弟子なので、師匠に倣ってこの作品を描いたんでしょうね。

※参考として、円山応挙の<雪松図屏風>を載せます。



43.虎図屏風 (月にほえるトラ)

トラが跳ねていて躍動感があり、顔は凶暴で月を威嚇しているみたい?その月も満月とかでもなく、三日月くらいの大きさなのもいい。


45.長沢芦雪 虎図 (伸び上がるトラ) ※4月21日まで展示


獰猛で雄々しいトラ、首のまわりや背中の毛が逆立っているように描いている。顔がちょっと小さくて、アンバランスな印象を受ける。


46.源 虎図 (毛づくろいするトラ)

虎の毛の質感がモコモコしていて、1本1本面相筆で描いたそうです。トラというよりも猫に近いし、可愛いポーズをしている。しかもトラの目は、猫のように細く描かれていますが、トラの目はこうならないそうです。


49.吉村孝敬 唐獅子図 (空想のライオン・カラシシ) ※前期展示

こちらのサイトに画像が載っています。
http://iz2012.tumblr.com/post/19565460053

こんなに可愛い唐獅子図は、初めて見たかもしれません。言葉は悪いが、間抜けというか、愛嬌のある顔をしていて、背中などの毛が特徴的。調べてみたら、2006年の時に、展示されていたようだが、全く覚えていない・・・。

この作品のポストカードを作ってほしかった・・・。親子の唐獅子は、可愛いし、きっと売れるはず。


50.曽我蕭白 野馬図屏風 (野をかけまわるウマたち) ※右隻は前期展示、23日からは左隻が展示。

金地の背景に、墨の濃淡のみで、簡略化したウマがサッと描かれ、筆さばきがすごい。


57.曽我蕭白 鶴図 (ツルの親子)

3羽のツルの親子が描かれている。顔が独特で、毒気があるような気が・・・さすが蕭白といった感じか。3羽のツルは、大きさが小さくなるごとに、色も薄くしていた。


70.山口素絢 美人に犬図 (子イヌと美人) ※前期展示

夕涼みに行く女性に、子犬がじゃれている。子犬が着物の袖をひっぱっているから、胸元がはだけそうで、色っぽく、着物の下から、ちらりと見える赤の襦袢?が艶やかだった。


74.源氏物語屏風 (<ひかるげんじ>のものがたり) ※前期展示

右隻は、桜咲くおぼろ月に、源氏が美しい女性と出会う場面の(「花宴(はなのえん)」)を描き、左隻には、愛らしい侍女が秋の草花を運ぶ場面(「少女(おとめ)」)が描かれているそうです。このこの屏風は、左右を反対にしてもつながるように出来ているそうです。

右隻の桜の白い花びらは、胡粉を盛ってかなり立体的になっていた。


84.伊藤若冲 葡萄図 (ブドウの木)


プライスさんが初めて買った作品。この画像だと分からないが、枝など重なり合った部分に、ほんの少し隙間を開けて描いているそうです。


86.伊藤若冲 親鶏と雛図 (ニワトリの親子)

墨1色で描かれ、尾羽の跳ねの見事さが目がいく作品。


88.伊藤若冲 芭蕉雄鶏図 (オンドリとバショウの葉)

ニワトリの羽と芭蕉の葉が、筋目描きで描かれている作品。筋目描きの技法のことは知っていたが、吸水性の強い特別な紙『画箋紙』というのを使っていたのは、初めて知った。


93.伊藤若冲 虎図  (足をなめるトラ)


京都のお寺(正伝寺?)に伝わる中国画(朝鮮画?)を模写したものだそうです。


95.伊藤若冲 旭日雄鶏図 (日の出を告げるオンドリ)


解説にはこう書かれています。
『松の枝にとまる雄鶏が、日の出に向かって朝を告げる様子を描いています。雄鶏の体や尾羽のうなるような形と、旭日の円形、角ばった松の枝が画面に不思議なリズムを与えています。若冲は、空の薄い藍色や松葉の緑色に絵具ではなく染料を用いることで、朝のしっとりと澄んだ空まで表現しているそうです。』


96.伊藤若冲 雪芦鴛鴦図 (雪のつもったアシとオシドリ)


解説にはこう書かれています。
『冬の水辺で、つがいのオシドリが仲良く遊んでいます。静かに水に浮かぶ雄のオシドリと水の中にもぐろうとする雌のオシドリの組み合わせは、他にも数点の作品が知られているので若冲のお気に入りだったようです。アシの葉に積もる湿ったような雪の表現は、若冲独特のものです。水を通して見えるオシドリの頭と足の表現と、美しい羽根の描き方にも注目してみてください。』


97.伊藤若冲 紫陽花双鶏図 (アジサイの花と二羽のニワトリ)


プライスコレクションの若冲画の代表とする作品で、50歳前後の作品だそうです。


100.伊藤若冲 鳥獣花木図屏風 (花も木も動物もみんな生きている)



左隻



右隻


解説にはこう書かれています。
『マス目に色を塗って表す独特の描き方は、西陣織の下絵をヒントにしたという説が有力です。本図を含む3点の作例が残され、若冲と弟子たちによる制作と考えられていますが、その実体については研究の途上にあります。また、たくさんの生き物を描く本図の制作背景については、若冲も深く信仰した仏教の思想との関わりや、外国の珍しい生き物が描かれていることから異国趣味や博物学への関心の高まりなども指摘されています。』

前にテレビで、屏風の外枠は、輸入品の更紗や絨毯の模様?みたいで、織物の風合いをうまく描こうとした実験的な作品ではないか?と言っていました。

出来ることならば、同じ升目描きの作例の作品、静岡県立美術館所蔵の<樹花鳥獣図屏風>と並べて見てみたいと思いましたし、白象、鳳凰の目が三日月型で、お釈迦様の目のような気がしました。


※参考として、解説にあった同じ升目描きの作例の2点の画像も載せます。(※この2点の展示はありません。)

樹花鳥獣図屏風



左隻



右隻



白象群獣図



<国内賛助出品作品> 伊藤若冲 象と鯨図屏風 (ゾウとクジラの呼び交わし) ※4月14日まで展示


左隻



右隻


解説の一部には、こう書かれていました。
『右隻では陸で一番大きな生物のゾウがくるっと巻いた鼻を高く上げています。また、左隻では海で一番大きなクジラが、威勢よく塩を噴いています。両社は、まるでお互いに呼び交しているようで、生きる喜びをうたい合っているように感じられます。』

この作品は、岩手・福島でも展示されますし、2008年に発見された作品なので、東北で見れるのは、今回が初だと思います。


2006年に見たものも多かったと思いますが、どの作品も素晴らしくて、私は、9:30過ぎから、ランチを食べずに閉館時間の16:45になるまで、途中椅子で休みながらですが、ずっと見ていましたし、翌日も、再度見に行きました。

たぶん、プライスコレクションをまとめて見る機会は、そうないことだと思いますし、展示期間が限られていますが、国内賛助出品作品も、会場ごとに素晴らしい作品も展示されるそうですし、少しでも気になっている方は、仙台や、巡回先の岩手、福島に見に行ったらいいと思います。どるちの方でも書いてますが、年間ベスト10入り決定の素晴らしい展覧会でした。

もし、タイミングがあえば、福島会場に、もう1度見に行ければと思っています。


巡回情報

岩手県立美術館 5月18日(土)~7月15日(月・祝)

福島県立美術館 7月27日(土)~9月23日(月・祝)


この後わ バスで仙台駅に戻って 仙台駅近くの温泉付きビジネスホテルにチェックインしてから 勾当台公園駅の近くで 定禅寺通りをちょっと入った場所にある<おでん三吉>で夕食(ディナー)を食べたんだけど そのことわ また 今度書くのだ



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たもこ)
2013-06-10 15:06:57
はじめまして。
来週岩手での展示に行く予定の者です。
ブログを拝見してモチベーションがぐんと上がりました。
やっぱり一日中みちゃう感じですか!
わたしも岩手観光は放棄して二日美術館に通う予定です。
返信する
コメントありがとうございます。 (どるち & えこう)
2013-06-10 22:31:56
たもこさん。

プライスコレクションをご覧になるのですね。

若冲の作品などは、2日連続で見る価値があると思いますし、たぶん、岩手でも<鳥獣花木図屏風 (花も木も動物もみんな生きている)>は、展示ケースなしで見れるのではないでしょうか?(えこう)

楽しんで来てくださいなのだ(どるち)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。