どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『狩野芳崖と四天王 近代絵画、もうひとつの血脈 <後期展示>@泉屋博古館分館』なのだ

2018年10月23日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

展示替えもあったし ぼくらわ 泉屋博古館分館で 10月28日まで開催している<狩野芳崖と四天王 近代絵画、もうひとつの血脈>『後期展示』を見に行ったのだ



↓前に見た前期の感想なのだ
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/780f7c6647e627bff90c326f8897a0ba


ぼくが気になった作品なのだ

重要文化財で 狩野芳崖<悲母観音>なのだ


ぼくらわ 何度か見ているけど やっぱりいいのだ

落ち着いた色合いで 荘厳な印象を受けるのだ 悲母観音わ 水瓶からの雫で 赤子が誕生して 地上へと降りて行くんだけど 少し不安ような感じに悲母観音を見ているような気がしたのだ

ぼくらが行った日わ 館長の解説を聞ける日で その時に 聞いたんだけど 悲母観音わ ルネサンス期の聖母子が発想だそうで 悲母観音わ 聖母マリアと同じで 伏し目がちに描いているそうで 赤子わ 芳崖の孫がモデルだそうなのだ

この作品わ 芳崖が亡くなる5日前まで筆を入れていたそうなのだ

前に見た時だと思うけど うろ覚えで 間違って可能性が大だけど 確か 悲母観音の慈愛に満ちたお顔わ 芳崖の奥さんをモデルにした 記憶があるのだ・・・?


同じく 重要文化財で 狩野芳崖<不動明王>なのだ


不動明王にわ 炎の光背があるはずなんだけど この作品でわ 描かれてなくて 洞窟の奥が黄色っぽくなっているのを 光背に見立てたのかなぁ~ なんて思ったのだ


同じく 狩野芳崖<仁王捉鬼図>なのだ(※以前 東京国立近代美術館で撮ったものなのだ)


西洋顔料を使用しているからか 他の作品より色が鮮やかで 他にない色の組み合わせ?を感じるのだ

仁王が 緑の光背?(オーラ?)みたいなのに包まれている感じだし 画面全体渦を巻いているように見えるのだ

<悲母観音>・<不動明王>・<仁王捉鬼図>の3点わ 最晩年の作品なのだ


あと ちょっとで終わっちゃうけど 第1会場の奥の壁に 中央に<悲母観音> 右に<仁王捉鬼図> 左に<不動明王>と 三幅対のように展示していて 眼福にあずかれたし 狩野芳崖好きなので この3点を見て すごく大満足だったのだ

数に限りわ あると思うけど 今回の展覧会わ 単眼鏡も借りることができるみたいだし 細部をじっくり見てみるのもいいし オススメの展覧会だと思うのだ


ここからわ えこうの感想を載せるのだ

泉屋博古館分館 <狩野芳崖と四天王 近代絵画、もうひとつの血脈> 10月28日(日)まで

https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html

作品リスト
https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/2018-04-e.pdf




展示構成

第一章 狩野芳崖と狩野派の画家たちー雅邦、立嶽、友信

第二章 芳崖四天王―芳崖芸術を受け継ぐ者

第三章 芳崖四天王の同窓生たち-「朦朧体の四天王」による革新画風―

狩野芳崖四天王は、晩年に師事した岡本秋水、岡不崩、高屋肖哲、本多天城だそうで、師の芳崖や四天王の作品以外にも、狩野派の画家や横山大観や、菱田春草なども作品も展示しており、前期と後期に分けて76点、後期でも約50点を展示しています。(※後期のみの展示は20点)


気になった作品

16.狩野芳崖 仁王捉鬼図


解説には、こう書かれています。
『明治19年(1886)、第2回鑑画会大会で一等賞を受賞した作品。伝統的な日本顔料だけでなく、フェノロサが取り寄せた輸入顔料が積極的に使用されている。フェノロサの指導のもので、線、明暗、色彩の統一と調和を総合的に意識した日本画革新運動の実験が最高潮に達した象徴的な作品。』


18.狩野芳崖 悲母観音 重要文化財


解説には、こう書かれています。
『芳崖畢生(ひっせい)の大作であり、絶筆。柳の枝を手にした楊柳観音と善財童子の組み合わせは作例が多く知られるが、本作品のように、手に持つ水瓶から落とされた浄水によって赤子が命を与えられ地上界に降りていくかのような図像は、芳崖の独創とされる。完成間近で芳崖は病に倒れ、金砂子の蒔き付けを橋本雅邦にゆだねたとされる。明治以降の絵画として最初の重要文化財に指定される。』


20.狩野芳崖 不動明王 重要文化財


解説には、こう書かれています。
『炎のように渦巻き立ち上がる青白い髪と色鮮やかな布が、黒くシャープな肉体を引き立たせている。忿怒の相が印象的で、何者を寄せつけない絶対的な力と意思の強さを暗示している。海龍寺の不動明王像をヒントにしたとされるが、前例のない構図や彩色は芳崖の独創性を見いだすことができる。』


25.橋本雅邦 臨済一喝

この作品は、61年振りの展示だそうです。細かくて見づらいですが、袈裟が波打つような模様となっています。


69.菱田春草 落葉


左隻の画像


右隻の画像


明治42年の文展で最高賞となった《落葉》(重要文化財、永青文庫蔵)に前後して描かれた連作のひとつだそうで、永青文庫のものとは、樹木の位置が左右逆で、木の種類もことなるそうです。

タイトルになっている、落葉に注目だそうで、描き方の違う4種類の落葉が描かれているそうです。


72.西郷弧月 飛瀑

双福。右幅には勢いの良い大滝を、左幅には何段かに分かれて落ちる滝が描かれている。滝は輪郭線は描かれていないため、水飛沫と湿気を感じる。


最晩年の狩野芳崖の3点を目当てで行きましたが、タイミング良く館長の解説も聞くことが出来て、知らなかったことをいろいろ聞けて良かったですし、勉強になりました!!

芳崖だけでなく、前期の時にじっくり見たので、今回の感想には書いてませんが芳崖四天王の作品も素晴らしいですし、オススメの展覧会だと思いますよ。


この後わ 永福町駅に移動して<ラ・ピッコラ・ターヴォラ>でランチをしたのだけど そのことわ 今度書くのだ



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