ぼくらわ 江戸東京博物館で 6月21日まで開催している<奇才ー江戸絵画の冒険者たちー>を見てきたのだ
ぼくが気になった作品なのだ
北斎の<上町祭屋台天井絵 女浪>なのだ
ぼくらわ スマホに対の浪である「男浪」の画像と何度も見比べてみたけど 円を描くようで 丸くなっている浪が優しく感じるのだ
※展示わ してないけど 参考として<男浪>の画像を載せるのだ
絵金の<伊達競阿国戯場 累>なのだ(※作品画像がないので 入口の近くにあったパネルの写真を載せるのだ
絵師金蔵 略して絵金 彼の作品を見るのわ およそ10年振りなのだ
歌舞伎が主題の作品で 怨念で醜くなった累(かさね)が歌方姫(うたかたひめ)と夫の仲を誤解して嫉妬に狂う様子を 髪を逆立て 姫の振袖に葉を立てた凄まじい形相を表しているそうなのだ
前に見た時も思ったことで 「血赤」と言われる着物の赤とかが いい意味で 色が下品な感じがするのだ
髙井鴻山の<妖怪図>なのだ
前にも見ているみたいだけど 蛙の出来損ないや モグラのような下半身がねじれている妖怪にに乗っている 鳥のくちばしを持つ擬人化されたかのような妖怪が描かれ ユーモラスだが 実際にいそうな感じに思えるのだ
あと 片山楊谷の三幅対の<猛虎図>も良かったのだ
見れないと思っていた展覧会だったから まずわ 見ることが出来て 関係者の皆様 ありがとうございますなのだ
10年振りに見れた絵金や 髙井鴻山の妖怪絵などが良かったし 諸国の絵師の作品が特に面白かったのだ
年間ベスト10入りの候補に入る展覧会だと思うので オススメなのだ
ここから先わ えこうの感想を載せるのだ
江戸東京博物館 <奇才ー江戸絵画の冒険者たちー> 6月21日(日)まで
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/special/27711/%e7%89%b9%e5%88%a5%e5%b1%95%e3%80%8c%e5%a5%87%e6%89%8d%e2%80%95%e6%b1%9f%e6%88%b8%e7%b5%b5%e7%94%bb%e3%81%ae%e5%86%92%e9%99%ba%e8%80%85%e3%81%9f%e3%81%a1%e2%80%95%e3%80%8d/
公式サイト
https://kisai2020.jp/index.html
作品リスト
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/assets/img/2020/06/kisai_list.pdf
今回の展示では、京、大坂、江戸や、北は松前、南は長崎にいたる諸国の奇才の35人の絵師の作品が展示されており、約80点を展示していました。(※私が見に行った時は、2人の絵師の作品が展示していなかった・・・。)
気になった作品
8.狩野山雪 龍虎図屛風(※左隻)
私が見た時は、左隻の展示のみで、本来なら右隻に龍もいて対峙しているのだが、左隻だけで見ると、ちょこんと前足を揃える上空を見るトラがすごく可愛らしく面白い。見えないど、右側にいる龍が現れ「あっ、来たの?」って言っているように思えた・・・。
ただ、近くでトラを見ると、毛並みは丁寧に描かれていて山雪の力量がうかがえる。
※今なら、この状態で展示してます。
10.狩野山雪 寒山拾得図 重要文化財
文殊菩薩と普賢菩薩の化身と考えられる寒山と拾得。妖怪のような長い爪、笑みがユーモラスでもあり、怖くもあり、見る人によって印象が変わりそう。インパクト大の作品でした。
18.伊藤若冲 隠元豆・玉蜀黍図(※画像は玉蜀黍図)
私が見た時は、玉蜀黍図のみ・・・。トウモロコシの実を食べに雀が来ている。葉のよれ具合や虫食いなどリアルに描かれている。
本来、この作品は双幅で、今なら下の載せた画像の<隠元豆図>も展示しています。
35.長澤蘆雪 寒山拾得図
↓こちらに画像が載っています。
https://kisai2020.jp/artist.html#artist06
大きな掛軸の作品で、ゆるいというか酒の席でパッと描かれたようなおじさんっぽい寒山と拾得で面白い。
落款の達筆さとゆるい作品との違いが印象に残る。
70.中村芳中 公卿観楓図
扇面の掛軸。楓を鑑賞する公卿(くぎょう)の後姿がでっぷりとした三角おにぎりみたいな感じで描かれていて面白い。あと、たらし込みが色のリズムを生んでいる気がする?
74.耳鳥斎 別世界巻
地獄に落ちた人々が描かれ、生前に関わった仕事がらみの責め苦となっているそうでです。たばこのキセルになって鬼に吸われていたり、三味線になって弾かれたり、ところてんを出す容器みたいなので、押し出させていたりと、ユーモラスでゆるくて地獄の怖さが全くなくて面白い。
HPに載っていたが、21の地獄を描いている巻物だそうで、今回は4~5つくらいの場面しか見れなかったので、全場面見たい!
91.墨江武禅 月下山水図
解説に一部にはこう書かれています。
『輪郭線の外側をぼかす外隈(そとくま)で月を白く輝かる。外隈で描かれた松や岩の手前に、内隈(うちくま)の松や岩を配置し、遠景を白く、近景を黒く、濃淡の繰り返しによりネガ像とポジ像が混在する効果を上げている。』
96.葛飾北斎 弘法大師修法図
制作当時は、このような掛軸ではなく扁額で本堂に掲げられていたそうです。弘法大師が病魔(鬼)の退散を祈っている場面で、病魔に見立てた鬼の迫力がいい。
去年も見ていて、嬉しい再会でした。
99.葛飾北斎 上町祭屋台天井絵 女浪
解説には、こう書かれています。
『小布施の豪商で北斎の門下ともなった高井鴻山が私財を投じで制作した祭屋台には「怒涛図」と呼ばれる「男浪」「女浪」の天井画がはめ込まれている。「女浪」は、「男浪」と同様、勢いにある浪であるが、その渦の中にゆったりした時間の流れを感じさせる。金泥の地に色鮮やかな植物や伝説上の生物を描いた縁絵は、「男浪」と同じく北斎の絵に鴻山が着色したもの。』
去年の冬に上町祭屋台天井絵の<男浪>や、東町祭屋台天井絵<鳳凰>も見たので、いつか東町祭屋台天井絵<龍>も見たい!!
102.葛飾北斎 桜に鷲図
ピンクや白の山桜を背にワシが羽を休めており、ワシは美しい山桜を見ているせいか、穏やかな表情になっている。遠目から見ると、山桜の花(特に白い方)は立体的に見えるような?
107.加藤信清 阿弥陀三尊図
線という線がすべて経文で描かれている阿弥陀三尊図。単眼鏡で見ても文字は判別できず細かい文字でした・・・。
118.鈴木其一 紅葉狩図凧
能楽の般若の面と鬼などが持つ小道具の打杖が描かれ、背景には紅葉の葉と八重桜、目の白目の部分や牙や葉などが金泥で描かれインパクトがある。
119.鈴木其一 達磨図凧
朱色の衣をまとう達磨様。目がぎょろっとしていて、衣の輪郭線の水墨の太い線がダイナミック。
147.歌川国芳 水を呑む大蛇
岩陰からぬっ~と頭を出し吸うように水を飲む大蛇。ずっと見ていると神々しく思え、ヘビの神様を描いたのかも?と思いました。
180.高井鴻山 火焔妖怪図(※展示終了)
1列に並び歩む妖怪たちの先頭の足元からゆらりと炎が出ていて一行を纏っている。鬼火の妖怪の行列?
183.髙井鴻山 妖怪山水図(※展示終了)
水墨の山水画なのだが、山や家、木などほぼすべて妖怪たち20体くらいで描いて表現している面白い作品で、ヘタウマな感じに描かれている。
189.白隠 蓮池観音像
背景をすべて黒く塗り、掛軸の地の白を残して描いている作品で、蓮池観音がうっとり白梅と柳の生けられた水瓶を見つめていて、下手に描かれているけど美しいと思ってしまう。
画面の上には、賛が書かれており、「観音は衆生を慈しみの眼で見ており、その福徳は海よりも深い。」と解釈されるそうです。
198.田中訥言 日月図屛風
六曲一双の金箔が地の屏風で、右隻は水色の白波から金泥で描かれた太陽が顔を出し、左隻は銀泥で描かれたと思われる下弦の月の下には、群青の小さな川が流れており、デザイン的でカッコいい。
202.岩佐又兵衛 龐居士図
金谷屏風だったものの一図でたぶん初めて見た。龐居士(ほこうじ)は中国・唐の時代の禅者で『龐居士語録』が今も伝わっているそうです。
生涯出家せず、妻子とともに竹籠を売って生計をたてていたそうで、本図は籠を作る龐居士とその妻が描かれている。
212.絵金 播州皿屋敷 鉄山下屋敷
主題は皿屋敷伝説を脚色した人形浄瑠璃で、播州細川家の重臣・浅山鉄山と弟の忠太から主君毒殺計画をしったお菊に家宝の皿を紛失した罪を着せ、責め立てる場面。背景にはお菊の夫、三平が浅山兄弟を打ち果たし、井戸に立つお菊の亡霊が鉄山の首を手にして嬉しそうに笑うさまを奇怪に描く。
223.片山楊谷 竹虎図屛風
六曲一双の屏風で、私が見た時は2頭が描かれている右隻のみでした。
ギョロリとした可愛い目をした2頭のトラがおり、毛の1本1本が周囲警戒しているような逆立つ毛並みで描かれ、特徴的でした。
※右隻の画像を載せます。
あと、蠣崎波響の<御味方蝦夷之図 イコトイ>と、絵金<花衣いろは縁起 鷲の段>も良かった。
御味方蝦夷之図 イコトイ
絵金 花衣いろは縁起 鷲の段
北斎の<女浪>や絵金の作品が目当て行きましたが、他の絵師の作品も素晴らしく、見ごたえのあるものばかりで、もっとじっくり見たかった気がします・・・。
どるちの方でも書いてありますが、年間ベスト10の候補の展覧会だと思うので、ぜひご覧ください!!
巡回情報
山口県立美術館 7月7日(火)~ 8月30日(日)
あべのハルカス美術館 9月12日(土)~11月8日(日)
この後わ 銀座のギャラリーへ行こうと思っていたけど 逆方向の亀戸駅に移動して<リンシェメ>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ
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