どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『アルチンボルド展@国立西洋美術館』なのだ

2017年07月09日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 国立西洋美術館で 9月24日まで開催中<アルチンボルド展>を見たのだ



チケットをもぎって 階段を降りると アルチンボルドメーカーというのがあって カメラの前に立つと 自身の顔が アルチンボルドの作品のように お野菜などで 構成されて面白いのだ



もちろん えこうわ やってみたのだ




ちょっと並んでいたけど 面白いので やってみてわ いかがでしょうか?なのだ


ぼくが気になった作品なのだ

アルチンボルド<四季><四大元素>の関連する作品同士が おのおの向かい合って展示されていたのだ(※<大気>・<火>は、作者名が『アルチンボルド?』となっていたのだ)

作品パネルにわ 『《大気》は暖かい風によって《春》と、《火》は暑く乾燥した《夏》と、《大地》はからりとした《秋》と、《水》は冷たく湿っぽい《冬》と』書かれていたのだ


<大気><春>なのだ
 

<大気>の頭の部分 鳥がみちみち 密集していて インパクトがあるのだ

<春>わ かすかに笑みを浮かべている女性の横顔だそうで チークや唇わ 赤系の花で シャクヤクの耳の下にわ 灰色のピアスを付けているのだ

あと ぼくらわ 花のこと あんまり詳しくないんだけど この作品わ 春に咲く花で構成されているのか 気になるのだ


<夏><火>なのだ
 

<夏>わ 服の藁の部分の襟にわ 『GIUSEPPE ARCIMBOLDO』と模様が描かれていたし そでの根元にわ 1572と制作年もあったのだ でも Uの文字わ ぼくらにわ Vの文字のように見えたのだ


<大地><秋なのだ
 

<秋>わ 遊び心なのか カボチャの上に カタツムリが乗っていたのだ 他の作品とかも 見てみたけど たぶん この作品だけだったと思うのだ


<冬><水>なのだ
 

近くで見ると 描かれた1つ1つのパーツが精密に描かれているのも分かるし 遠目から見ると 人の顔だと認識できるし 見ていて面白い作品なのだ


アルチンボルドの作品わ 見ていて 単純に面白いから お子様でも楽しめる展覧会だと思ったし 夏休みに 親子で一緒に見に行くのに いいと思ったのだ

あと なにげに レオナルド・ダ・ヴィンチの素描も展示しているし オススメの展覧会なのだ



ここから先わ えこうの感想なのだ

国立西洋美術館 <アルチンボルド展> 9月24日(日)まで

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2017arcimboldo.html

公式サイト
http://arcimboldo2017.jp/

作品リスト
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/arcimboldo_list.pdf




展示構成

Ⅰ.アルチンボルドとミラノ

Ⅱ.ハプスブルクと宮廷

Ⅲ.自然描写

Ⅳ.自然の軌跡

Ⅴ.寄せ絵

Ⅵ.職業絵とカリカチュアの誕生

Ⅶ.上下絵から静物画へ

私は2007年から美術館巡りをしていますが、アルチンボルドの作品を見たのは、2回で合計3点で、<奇想の王国 だまし絵><だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵>で見たのみで、彼の作品は見る機会はありませんでした。

今回のアルチンボルトの展覧会は、日本初だそうで、アルチンボルトの油彩、素描など帰属作品なども含むと約30点を中心に、油彩、素描、工芸品など、およそ100点を展示。


気になった作品

Ⅰ-02.ジュゼッペ・アルチンボルド 紙の自画像(紙の男)


巻いた紙が組み合わさったかのように、構成されている面白い自画像。1587年、61歳の時に描かれたもので、襟の下の部分には、1587と、眉毛の上(眉間)には、しわのように6と1の数字が描かれていている。


Ⅰ-12.ジュゼッペ・アルチンボルド 四季


1番最初に展示していた作品。

木で構成されている老人の男性のような顔に、指し色になっている花が映える。見ていると、木の精霊のような感じがしてきた。


Ⅱ-12.水晶製の平皿

水晶と鍍金された銅で出来た皿で水晶のカットされた模様が美しいし、照明に照らされて展示台に浮かび上がった影もキレイでした。


Ⅱ-13.ジュゼッペ・アルチンボルド 春


解説には、こう書かれています。
『帽子の羽根として描かれているのは、白ユリ、胴元のアイリス、耳を形作るシャクヤクなど、精妙に描かれた80種以上の花々で女性の横顔が構成されています。その中には、アジア、アフリカ、アメリカなど遠く離れた地域の花も含まれます。』

制作年を見ると、1563年となっていて、<冬>と同じなので、きっとこの2つは、対になるんだろうと思います。


Ⅱ-14.ジュゼッペ・アルチンボルド 夏


解説には、こう書かれています。
『トウモロコシやナスなど、大航海時代を経てアメリカやアジア、アフリカからヨーロッパにもたらされたばかりの野菜や果物も含まれています。』

こちらの制作年は、1572年で<秋>と同じ。


Ⅱ-15.ジュゼッペ・アルチンボルド 秋


解説には、こう書かれています。
『ブドウ、栗、梨、きのこ、じゃがいもなどから成る頭部、ワイン樽を連想される胴体と、季節の産物で彩られています。』


Ⅱ-16.ジュゼッペ・アルチンボルド 冬


解説には、こう書かれています。
『背中に部分的に見える「M」は、翌年皇帝となるマクシミリアンの頭文字です。ほかにも皇帝の象徴がいくつも隠されています。古代ローマにおいて冬は年の始まりとされることもありました。《冬》にマクシミリアンを重ね、他の季節を伴わせることで、ハプスブルク家の永遠の統治を象徴しているのです。』

図録に書いてあったのですが、頭上の放射状に組まれた枝は王冠を暗示し、藁の部分には、金羊毛騎士団の象徴である火打ち金
が浮かび上がっているそうで、以下のことからマクシミリアンの肖像と解釈されるそうです。


Ⅱ-17.ジュゼッペ・アルチンボルド? 大気


解説には、こう書かれています。
『多数の鳥の中には、皇帝を象徴する鷲や、ハプスブルク家の紋章に登場するクジャクが描かれています。』


Ⅱ-18.ジュゼッペ・アルチンボルド? 火


解説には、こう書かれています。
『炎や蝋燭、オイルランプ、大砲など、火にまつわる品々で構成されています。首に掛けられている金羊毛騎士団の勲章で、パプスブルク家を象徴しています。』


Ⅱ-19.ジュゼッペ・アルチンボルド 大地


解説には、こう書かれています。
『ギリシャ神話の英雄のヘラクレスがまとっていた毛皮を表すライオン、パプスブルク家が属した金羊毛騎士団と関連する羊などが描かれ、皇帝を象徴しています。』


Ⅱ-20.ジュゼッペ・アルチンボルド 水


解説には、こう書かれています。
『60種以上もの水に関連する生き物が、縮尺を無視して描き込まれ、不気味な横顔を作り出しています。ウニのように生物ののとげによって王冠が表されており、皇帝の姿が重ねられています。』


Ⅴ-04.ヴァンセスラウス・ホラー(マテウス・メリアン(父)にもとづく) 擬人化された風景

風景として描かれていますが、横顔との見て取れる、ダブルイメージの作品。


Ⅴ-07.a.バルトロメオ(バルトロ)・ボッシ 女性の頭部

Ⅴ-07.b.バルトロメオ(バルトロ)・ボッシ 男性の頭部

きっと、こちらの作品の方が先に描かれていたんでしょうけど、2点とも、肌の部分が人が組み合わさって構成されていて、歌川国芳みたいって思いました・・・。


Ⅵ-08.ジュゼッペ・アルチンボルド ソムリエ(ウェーター)


2014年に見た作品で、解説の一部には、『画面左端の盆の裏側には、スペイン王フェリペ2世の紋章が刻まれていることから、本作品は、マクシミリアン2世の従兄のフェリペ2世に送ったものだと考えられています。』と書かれています。

この作品は、大阪新美術館建設準備室所蔵なので、見る機会はありそう。


Ⅵ-9.ジュゼッペ・アルチンボルド 司書


こちらも、2014年に見た作品。


Ⅵ-10.ジュゼッペ・アルチンボルド 法律家


解説には、こう書かれています。
『ウィーン宮廷の財政を取り仕切った法学者の行政官、ヨハン・ウルリヒ・ツァジウスの肖像だったと言われています。鼻は鳥、あごはマスから成っており、あからさまに彼を馬鹿にしていることが分かります。本人の特徴をよくとらえ、離れて見ると驚くほど似ているため、皇帝をはじめ宮廷の人々に気に入られたという証言も残っています。』

Ⅵ章の同じようなアルチンボルドの作品3点見たが、1番人間らしいこの作品が1番良かった。


Ⅶ-03.ジュゼッペ・アルチンボルド 庭師/野菜


上下絵で、逆さまにしても作品として成立する。となりには、逆さにした<野菜>のパネルもありました。

※逆さの<野菜>バージョンも載せます。



Ⅶ-07.ジュゼッペ・アルチンボルド コック/肉


こちらも同じ上下絵で、こちらは<肉>で展示。HPとかで情報を知ってしまったので、この状態で見ても、人の顔と認識してしまう・・・。

※逆さの<コック>バージョンも載せます



アルチンボルトの作品自体、見る機会がほとんどないし、しかも連作の<四季>・<四大元素>をまとめて見れるなんて、もうきっとないと思うので 少しでも気になっている方は、混雑する前にご覧になった方がいいと思いますよ。

見ていて、楽しかったですし、年間ベスト10の候補の展覧会だったと思います!!


この後わ 国立西洋美術館の常設展示を見たんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりですにゃ。 (チビクロ)
2017-07-11 21:54:09
こんばんわですにゃ。
どるち & えこう さん。
暑くて毎日アイス食べてるチビクロですにゃ。

アルチンボルドメーカー
やってみたのですねにゃ。
チビクロわ、ちょっと恥ずかしかったし、
結構行列してたから、やめておいたですにゃ。
やれば良かったにゃ〜。

ちょっとおやすみしてる間
夏目友人帳のアニメを見てて、
妖怪がいっぱいでてくるんだけど
アルチンボルドの冬とか
キャラにありそうとか思ったですにゃ。
おもしろいから、機会があれば
見てみてわ、ですにゃ。
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コメントありがとうございます。 (どるち & えこう)
2017-07-12 21:26:03
こんばんわなのだ

アルチンボルドメーカー 結構混んでたけど やっとかないと と思って えこうわ やったのだ えこうのフクフクな感じが出ていて ちょっとだけ似ているかも?って思ったのだ(どるち)

夏目友人帳、タイトルは知ってましたが、見たことはありません。面白そうなので、今度見てみますね。(えこう)
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