どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『メアリー・カサット展@横浜美術館』なのだ

2016年09月07日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<煮干しつけ麺 宮元>に行ったぼくらわ 横浜美術館に移動して 9月11日まで開催している<メアリー・カサット展>を見たのだ



ぼくの気になった作品なのだ

カサット<浜辺で遊ぶ子どもたち>なのだ


海辺で2人の子供が 砂遊びをしているのだ 子供たちわ 画面中央にドーンと配置されて 奥の海などわ 簡素に描かれているのだ

解説によると 『この作品を描く2年前に姉のリディアが亡くなっており、カサットと姉のリディアの二人と重ねることが出来るだろう』って書いてあったのだ

でも 二人が一緒に遊んでいる感じでわ なく お互いに一人で遊んでいるように見えるのわ なんでだろう? って思ったのだ


カサット<桟敷席にて>なのだ


桟敷席で 黒い服を着たカッコいい女性がオペラグラスで舞台を観劇しているのだ その後方でわ 男性が舞台を見ずに そのカッコいい女性のことを オペラグラスで見ているのだ しかもその男性わ 女性と一緒に来ているのになのだ・・・

この作品も<浜辺で遊ぶ子どもたち>と同じように 中央の女性のみ きちんと描いて それ以外わ 簡素に描かれているのだ

あと 『夜の観劇用の肌を出した正装ではなく、首までつまった昼間用の外出着。』と解説に書いてあったのだ


カサットの版画<沐浴する女性>なのだ



サットだけでなく 交流のあった画家たちの作品も展示していて いろいろ違いがあって面白かったし 良かったのだ

あと 数日で終わってしまうけど 結構オススメの展覧会だったのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

横浜美術館 <メアリー・カサット展> 9月11日(日)まで

http://yokohama.art.museum/exhibition/index/20160625-465.html

公式サイト
http://cassatt2016.jp/

作品リスト
http://cassatt2016.jp/image/list_yokohama.pdf




展示構成

1.画家としての出発

2.印象派との出会い
 2-1.風景の中の人物
 2-2.近代都市の女性たち
 2-3.身づくろいする女性たち
 2-4.家族・親しい人々

3.新しい表現・新しい女性
 3-1.ジャポニスム
 3-2.カサットが影響を受けた日本の美術品
 3-3.シカゴ万博と新しい女性像
 3-4.母と子、身近な人々

カサットは母子像の画家と呼ばれているそうで、35年ぶりの回顧展。カサットの油彩、パステル画、版画の代表作、交流のあった画家の作品など、合わせて109点を展示していました。


気になった作品

1.メアリー・カサット バルコニーにて


1872年から半年、セビーリャに滞在中に描かれた作品で、陽光に照らされた右下の白い服の女性が輝いて見える。


29.メアリ・カサット 眠たい子供どもを沐浴させる母親


解説には、こう書かれています。
『母子像を描いた最初期の一作。眠そうにぐずる子どもと、子どもの身体をスポンジで拭こうとする母親の親密な瞬間を描いている。明るい色彩と、軽快な筆致は印象派の画家から学んだものである。子どもの長い足やポーズは、パルマで研究したパルミジャニーノやコレッジョの、青を混ぜて肌の透明感を表現する技法は、アントワープで研究したルーベンスの影響といえましょう。第5回印象派の出品作。』

母親の子を見る視線が慈愛に満ち、まるで聖母のように感じました。


46.エヴァ・ゴンザレス 画家の妹ジャンヌ・ゴンザレスの肖像

キャンバスから浮かび上がったかのような肖像画、カサットよりも筆致が丁寧で荒くなく美しい。


48.ベルト・モリゾ 縫い物をする女性

モリゾは、カサットよりも筆致が荒い感じで、その荒さが色の陰影などを強調しているように感じた。


53.メアリー・カサット 化粧台の前のデニス

丸い手鏡を持ち、合わせ鏡で髪を整えている。隣には、影響を受けたであろう、喜多川歌麿の浮世絵<高嶋おひさ 合わせ鏡>も展示していて見比べが出来た。

解説に書いてあったが、西洋絵画の伝統では鏡の前の女性は「人生の虚しさ」の寓意ともいわれるそうです。


74.メアリー・カサット 果実をとろうとする子ども


解説には、こう書かれています。
『壁画≪現代の女性≫に関連する作品群の一つ。版画の≪果実の収穫≫(NO.76)に描かれた母子の姿がクローズアップされている。≪果実の収穫≫と同様に日本美術に触発された平面的な表現を試みながら、ここでは母子の意志的な表情を巧みに重ね合わせ、情景描写にとどまらない象徴性を強めている。念入りに描かれた母親の腕は子どもの重さをしっかり受け止め、母なる女性の逞しさと子どもの生命力を観る者に伝える。』


80.エリザベス・ジェーン・ガードナー・ブグロー 羊飼いのダヴィデ

ブグローの2番目の妻の作品。

解説に書いてあったが、描かれた作品は、『旧約聖書を題材、ライオンを倒して子羊を守り、強さを誇るダヴィデの姿を描く。』

ブグローの作品のように伝統的な画法で、ドラマティック。ダヴィデが神々しく、子羊やライオンも生きているかのよう?


81.メアリー・フェアチャイルド・マクモニーズ そよ風

装飾的な背景の中央に、白いドレスの美女がダンスをしているようでドレスが舞っている。見ているうちに、描かれた女性は風の妖精(女神)ではないかと思えてくる。


86.メアリー・カサット 母の愛撫



88.メアリー・カサット 赤い胴着の女性と赤ん坊



母子像の画家と言われるだけあって、カサットの描く母子像は、癒されたり心が温かくなるような満たされた気分になってオススメだと思います。

初めて知った画家だが、メアリー・フェアチャイルド・マクモニーズの<そよ風>を見れて良かった。


巡回情報

京都国立近代美術館 9月27日(火)~12月4日(日)


今回も素晴らしい作品を見れたし、美味しいものを食べることが出来て、大満足でした。

ありがとうございます。