<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>でランチをしたぼくらわ 東京都美術館に移動して 4月3日まで開催している<ボッティチェリ展>を見たのだ
ぼくが気になった作品なのだ
展覧会のチラシのメインとなっている ボッティチェリが描いた<聖母子(書物の聖母)>なのだ
ボッティチェリ円熟期で 高価な材料を使っている作品って 書いてあったのだけど どの作品よりも素晴らしいし ぼくらわ 作品の前で足が止まって ずっと見ていたのだ
正直 この1枚を見るためだけに 展覧会を見に行ってもいいと思うくらいの作品だと思うのだ
こちらも ボッティチェリが描いた<アペレスの誹謗(ラ・カルンニア)>なのだ
この作品わ 誹謗中傷にあった人物の悲惨さを寓意的に描いているそうなのだ
サヴォナローラに影響を受けている頃の作品だから <ヴィーナスの誕生>のような 人物の輝きわ 残念ながらなくなっているけど 妙に惹かれる作品で 晩年の傑作だそうなのだ
えこうわ 2008年に見たことがあるみたいだけど ボッティチェリが描いた<女性の肖像(美しきシモネッタ)>なのだ
日本の丸紅が所蔵している作品で 1度見たかったのだ
解説に書いてあったけど この作品と同様の特徴をそなえた女性像わ <春(プリマヴェーラ)>・<ヴィーナスの誕生>にも登場するそうなのだ
あと <聖母子、洗礼者聖ヨハネと天使たち(コルシーニ家の円形画)>などを描いた フィリッピーノ・リッピの作品わ ふんわりとした人物像で 甘美で好きなのだ
<ボッティチェリ展>わ 年間ベスト10入り決定の素晴らしい展覧会で 日本にいながら 20点ものボッティチェリの作品を見れるなんて もう二度とないかも?って思うのだ
さっきも書いたけど<聖母子(書物の聖母)>だけ1点でも見る価値わ あると思うし 混雑する会期末わ さけて お早めにご覧になった方がいいのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
東京都美術館 <ボッティチェリ展> 4月3日(日)まで
http://www.tobikan.jp/exhibition/h27_botticelli.html
公式サイト
http://botticelli.jp/
作品リスト
http://www.tobikan.jp/media/pdf/20160114_botticelli_worklist.pdf
展示構成
第1章 ボッティチェリの時代のフィレンツェ
第2章 フィリッポ・リッピ、ボッティチェリの師
第3章 サンドロ・ボッティチェリ、人そして芸術家
第4章 フィリッピーノ・リッピ、ボッティチェリの弟子からライバルへ
1章では、絵画以外の工芸品などがありましたが、2章以降は、フィリッポ・リッピ、ボッティチェリ、フィリッピーノ・リッピの作品を展示しており、合わせて78点の作品を展示しています。
ボッティチェリの単独の作品は、21点もありました。(※工房作も合わせると27点)
気になった作品
18.アンドレア・デル・ヴェッキオ 聖ヒエロムニスの頭部のための習作
光を受けた聖ヒエロムニスが、劇的かつ写実的。解説に書いてあったが、紙に描かれており、工房で繰り返し用いるひな形か、素描として制作されたと推測される。
31.サンドロ・ボッティチェリ(本名アレッサンドロ・ディ・マリアーノ・フィリペーピ) バラ園の聖母
落ち着いた青の外套(マント)の下に着ている赤い服を着ている聖母が、幼子キリストを膝に置き、共に視線を交わしている。聖母の持つザクロはイエスも触れており、そのザクロは「復活の象徴」だそうです。
なんとなくだが、聖母マリアは幼く見え、座っているからか、上半身は華奢で、下半身はどっしりとした感じで、なんとなくバランスが悪いような気がした?でも、それが安定している構図なのかも?
37.サンドロ・ボッティチェリ ラーマ家の東方三博士の礼拝
解説の一部には、こう書かれています。
『星に導かれた東方の三博士が、贈物を携え、生まれたばかりのイエスの礼拝に訪れる場面。』
ラーマとは、注文主の名で、右側の群集にいて、こちらを見ている青の服の男だそうで、作品の後ろのパネルに書いてあったが、メディチ家の人物も描かれているそうです。あと、作品の1番右端のこちらを見る男性は、ボッティチェリだそうです。
描かれボッティチェリは、作品に対する自身の表れか、かなりの自信家のように思えた。
39.サンドロ・ボッティチェリ 書斎の聖アウグスティヌス(あるいは聖アウグス 1480年頃ティヌスに訪れた幻視)
剥離されたフレスコ画。
42.サンドロ・ボッティチェリ 聖母子(書物の聖母)
解説には、こう書かれています。
『窓のある室内で、聖母が幼子イエスを膝に抱えている。伏し目がちの聖母の顔は思いにふける表情をたたえ、わが子の受難を予知しているようだ。イエスは振り返り、愛らしい表情で聖母を仰ぎ見る。豪華なクッションの上に開かれた時禱書には、処女による救世主の受胎と誕生を予言する「イザヤ書」の文句が示されているが、完全に判読することはできない。キリストの左手に受難を暗示する3本の釘を持ち、腕には、茨の冠を通している。背後にあるマヨルカ陶器の鉢には、キリスト教的な概念を表すサクランボ、プラム、イチジクが盛られている。
本作品の注文主や設置場所は不明だが、金箔やラピスラズリなどの高価な素材を多用されていることから、極めて重要な注文による制作だったことが推測される。ボッティチェリ特有の流麗な線描と丹念な陰影によって事物がかたどられ、光輪や髪の毛、金糸の刺繍、受難具などにみられる緻密な描写が、画面に装飾性を与えている。代表作の≪ヴィーナスの誕生≫と同じ1480年代前半に位置づけられるボッティチェリ円熟期の技量が光る傑作である。』
43.サンドロ・ボッティチェリ 洗礼者聖ヨハネ
すごくカッコいい素描。解説に書いてあったが、バルディ祭壇画、サン・バルバナ祭壇画に描かれた同聖人と類似だそうで、その祭壇画を見たくなりました。
洗礼者聖ヨハネは、キリストの先駆者であり、フィレンツェの守護聖人だそうです。
44.サンドロ・ボッティチェリと工房 聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルと大天使ガブリエル
左の十字架を持つのが、洗礼者聖ヨハネ、その後ろにいて、剣を持つのが大天使ミカエル、右端にいて、百合の花を持つのが大天使ガブリエルです。
2014年の<ウフィツィ美術館展>でも展示していたような・・・?
工房作だが、ボッティチェリの作品という見解もあるそうです。なんとなくですが、近くに展示していた<書物の聖母>と比べてみても、人物の顔に品があり、ボッティチェリが描いているような気がした・・・。
47.サンドロ・ボッティチェリと工房 聖母子と4人の天使(バラの聖母)
聖母マリアが跪き頭を垂れ、手を合わせ幼子イエスに祈り?を捧げている?でも、イエスはマリアに甘え、抱っこして欲しくて手を伸ばしている。イエスの人間味のある感じが何とも微笑ましい。
49.サンドロ・ボッティチェリ 胸に手をあてた若い男の肖像 (※2月25日まで展示)
50.サンドロ・ボッティチェリ 女性の肖像(美しきシモネッタ)
聖母の除き、ボッティチェリが描く女性は気が強い印象を受けるが、こちらの女性は、服装の印象からか控えめな女性に思えた。美しさ、上品さは漂わせている。
タイトルにシモネッタとあるが、描かれた人物は明らかになっていないそうです。
53.サンドロ・ボッティチェリ アペレスの誹謗(ラ・カルンニア)
作品パネルに書いてあった「<アペレスの誹謗>の寓意」を載せます。
『この主題は誹謗中傷にあった人物の悲惨さを寓意的に描いている。画面全体は、多くの擬人像によって構成される。松明にを手にした美しい女性は、として表されている「誹謗」は、手を合わせた若い青年姿の「無実」の髪を掴んで、王座に座す大きな耳の「不正」のもとに引きずってゆく。「誹謗」の左手をとる貧しい身なりの男は「憎悪」。「不正」の耳元で彼になにかささやく2人の女性「無知」と「猜疑」。また「誹謗」の後ろで彼女に仕える2人の女性は「欺瞞」と「嫉妬」である。その後方の振り返る黒衣の老婆は「悔悟」、一番後ろで一人孤立して天を指さしている裸体の女性が「真実」とされる。』
61.サンドロ・ボッティチェリ 聖母子と洗礼者聖ヨハネ
67.フィリッピーノ・リッピ 幼児キリストを礼拝する聖母
見に行った方のブログで、ボッティチェリ、フィリッポ・リッピ、フィリッピーノ・リッピの三人展って書いてありましたが、納得でした。私はボッティチェリ中心に見たので、リッピ親子の作品は、そこまで惹かれませんでしたが、一連の流れで作品を見ることが出来て良かったです。
長い時間をかけて見たのですが、見足りない感じがあるので、もう1度見に行こうと思っています。
この展覧会は、巡回はないみたいですし、この展覧会を見に行くために、東京へ旅行に行くのもアリかと思います。今なら<ダ・ヴィンチ展>と合わせて見れますし、3月には<カラヴァッジョ展>も見れるので、ちょうどいいかもしれませんよ。
今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものをたべることが出来て大満足でした。
ありがとうございます。