<ピッツエリア・バッジオ>でランチをしたぼくらわ サントリー美術館に移動して 5月10日まで開催している<生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村>を見たのだ
ぼくに気になった作品をご紹介するのだ(※4月上旬に見ているので ほとんどの作品の展示わ 終了しているのだ)
通期展示で 若冲が描いた<象と鯨図屏風>なのだ
この作品わ 静岡・千葉・仙台でも見ていて 嬉しい再会なのだ 2008年に北陸の旧家で見つかったもので たしか東京での展示わ 初めてだと思うのだ
この2頭わ 友達で ぼくにわ 白象が 黒鯨ことをパオーンと呼んでいて それに応えるかのように 黒鯨が潮を噴きながら現れたように思えるのだ
あと前にも思ったけど 白象の目わ 仏様の目のようなのだ
もう展示わ 終わっているけど 若冲が描いた<果蔬涅槃図>なのだ
60種類もの野菜たちの『涅槃図』で 中央にある二股の大根がお釈迦さまなのだ 前に見た時わ 野菜たちが 悲しんでいるように見えたけど 今回わ そう見えなかったのだ
涅槃図だから ちょっと不謹慎だけど 見ていて面白いのだ
もう展示わ 終わっているけど 李公麒が描いたとされる<猛虎図>なのだ(作品リストにわ 「伝 李公麒」と載っていたのだ)
若冲が模写をして描いた元の絵なのだ ぼくらわ 前に若冲の作品と見たことがあるけど こちらの方わ トラの毛の色が オレンジ色が濃かった印象を受けたのだ
足をなめるポーズが可愛いのだ
※参考として 若冲の描いた<猛虎図>を載せるのだ
他にも 若冲の<五百羅漢図>も良かったのだ(これも展示終了なのだ)
ぼくらわ 若冲の作品が好きだから 若冲の方を中心に見たけど やっぱり若冲わ すごいし見ていて楽しいのだ
東京初上陸の<象と鯨図屏風>わ 見るべき作品だと思うし オススメの展覧会だと思うのだ
ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ
サントリー美術館 <生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村> 5月10日(日)まで
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2015_2/index.html
作品リスト
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/photo/0000044000/0000043099/pdflist.pdf
展示構成
第1章 18世紀の京都ルネッサンス
第2章 出発と修行の時代
第3章 画風の確立
第4章 新たな挑戦
第5章 中国・朝鮮絵画の影響
第6章 隣り合う若冲と蕪村-交差する交友関係
第7章 翁の時代
若冲と蕪村の作品と、、少ないですが、中国と朝鮮の絵画、合わせて80点くらいを展示していました。私が見たのは4月上旬なので、ほとんどの作品が展示終了しています。
気になった作品
5.与謝蕪村、円山応挙 合筆 「ちいもはゝも」画賛 ※展示終了
解説には、こう書かれています。
『手ぬぐい姿の猫を円山応挙が、着物を来た杓子を蕪村が手がけた。「猫も杓子も」ということわざからか、化け猫とともに笑顔の杓子の妖怪が踊り、画面上部には、「ちいもはいも(爺も婆も)猫もしゃくしも おどりかな」と記す』
かなりゆるい絵で、可愛らしく面白い。
7.与謝蕪村、円山応挙 合筆 蟹蛙図 ※展示終了
応挙がカニ、蕪村がカエルを描いた合作。背を見せ、上から描いたように描いていて、簡略化されたデザインみたい。
10.伊藤若冲 糸瓜郡虫図 ※展示終了
過去に何度か見たことがある。虫食いの後もあったりして、リアルな感じ。No.9<雪中雄鶏図>も見たことがある。
15.伊藤若冲 紫陽花白鶏図 ※展示終了
群青が鮮やかな太湖石の側にうずくまる1羽の白い鶏。うずくまるというよりも、お尻を上げているように見える。白い鶏だが、手羽の部分はピンクに彩色されており、美しく首周りの羽は立体的な感じを受けた。
16.伊藤若冲 鸚鵡図 ※展示終了
若冲のオウムの作品は、何点か見てるが、見返すものは初めてかも?オウムの白い羽は、素地を通して見えるので、この世に存在していないかのように思えた・・・。
26.与謝蕪村 風虎図屏風 ※展示終了
屏風を立てて描いたそうで、トラの模様や、松の幹など墨の溜まった箇所がある。凛々しい地を這うトラが描かれているが、鑑賞者を見ており写真のポーズをとっているかのようでした。
29.伊藤若冲 雪中雄鶏図 ※展示終了
鶏に色が濃いような?
31.伊藤若冲 月夜白梅図 ※展示終了
月に照らされた白梅が輝いて見え、近づいて見ると、梅の花の芯の部分は金で描かれていた。
43.伊藤若冲 寒山拾得図 ※展示終了
左に寒山は経巻とひょうたんを持ち、右の拾得は箒を持つ、ゆるい感じの寒山に対し、背を向けた拾得が、私には、ほうきがカマのように見え、死神のように思えてしまった・・・。
46.伊藤若冲 賛者不詳 雷神図 ※展示終了
真っ逆さまに落ちる雷神の子ども。太鼓には筋目描きで、他の部分は簡略化されていた。うっかり太鼓を落として、急いで取りに落ちたのかも?と思える作品でした。
50.与謝蕪村 維摩・龍・虎図 ※展示終了
中央に維摩、左に龍、右に虎を描いた三幅対。龍はニタリと笑い、虎は、ぷっくり丸々していて面白い。
165.伊藤若冲 筆 蒲庵浄英 賛 猿猴摘桃図 ※展示終了
桃を取ろうとしている三匹の日本猿が描かれ、この桃(蟠桃)を食べると不老不死になるそうです。手をつなぎ協力して桃を取ろうとしており、1番桃に近い猿は、桃に視線をやっている。ただ、桃自体は、緑色もまじって美味しそうには見えない・・・。
199.与謝蕪村 鳶・烏図 需要文化財 ※展示終了
塗り残された部分と雪とし、深々と降る雪に耐える烏と、強い風に耐える鳶が描かれている双幅の作品。記憶違いかもしれないが、カラスの方は、かなり前に見たことがある。
202.与謝蕪村 山水図屏風
左隻の画像
右隻の画像
解説によれば、銀箔の上に文人が理想とした景色が表されている。と書かれているので、どこかに蕪村本人も描き込まれているのではないか?と思いました。そう思って作品を見てみると、ちょっと面白いかもしれません。
214.伊藤若冲 筆 梅荘顕常 賛 白梅錦鶏図 ※展示終了
彩りが鮮やかな錦鶏がおり、頭から尾まで、ゆるやかなS字となっていて美しいフォルムでした。
217.伊藤若冲 六歌仙図 ※展示終了
六歌仙が田楽豆腐を作るユニークな作品。
味噌をする喜撰法師、後姿の小野小町、豆腐を炙る大伴黒主、武官姿の在原業平、酒を呑る僧正遍照、徳利を抱いて寝転がる文屋康秀が描かれていました。
221.蔬菜図押絵貼屏風 ※展示終了
右隻右から、豌豆、蕪、瓜、蓮、大根、里芋、左隻右から、茄子、松茸、南瓜、くわい、大和芋、冬瓜が画面いっぱい。早描きで描いたように見える。
222.伊藤若冲 象と鯨図屏風
左隻の画像
右隻の画像
解説には、こう書かれています。
『右隻に陸地の王者たる白象、右隻に海上の王者である黒鯨を描く。象は先をまるめた鼻を高くあげ、大きな鳴き声をあげているようだ。画面右端には崖と牡丹が描かれている。一方の鯨は、胴から潮が勢いよく噴き出す。象と鯨ともに若冲ならではのデフォルメした描写が特徴的で、陸と海、白と黒という対比が鮮やかである。』
同じ年の若冲と蕪村の作品の見比べ、良かったです。ただ、好みの問題か、文人画の蕪村の作品は、あんまり惹かれず・・・。
でも、今は、若冲の<白象群獣図>も展示していますし、面白い展覧会なので、見に行っても損はないと思いますよ。
↓こちらが<白象群獣図>です。(クリックすると拡大します。)
巡回情報
MIHO MUSEUM 7月4日(土)~8月30日(日)
あと 東京ミッドタウンでわ <ルーヴル美術館展>が開催されているのに伴って 複製だけど<サモトラケのニケ>が展示していたのだ
別角度でも撮ってみたのだ
横から撮ると より翼が際立って キレイだと思うのだ
この後わ 六本木ヒルズに移動して 毛利庭園で5月6日まで展示している チームラボの作品<クリスタル花火>を見に行ったんだけど そのことわ また 今度書くのだ