どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人@東京オペラシティアートギャラリー』なのだ

2009年07月19日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2009年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<風雲児>でランチをしたぼくらわ 15分くらい歩いて移動して 東京オペラシティアートギャラリーで開催している<鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人>と 事前に予約していた<鴻池さんのアーティスト・トーク>も聞いたのだ



展示室に入る前に この作品<インタートラベラー>だけ写真撮影OKなので えこうに撮ってもらったのだ


ぼくの写ってない写真も載せるのだ(クリックすると拡大するのだ)
 

ぼくらの次に お子ちゃま連れのご家族が撮影待っていたので ちょっと えこうわ ちょっと恥ずかしそうだったのだ


詳しいことわ あとで書く えこうに任せるけど ぼくが印象に残っている作品を ちょっとご紹介するのだ

入口入ってすぐの作品の<隠れマウンテン――襖絵>わ 以前ミヅマアートギャラリーで展示したそうだけど 今回わ 襖が真ん中で開いて展示しているのだ

ぼくわ <鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人>へ 『ようこそ』と言っているように感じたのだ


次に展示している<絵本「みみお」 原画>わ 顔のない真ん丸なキャラクター <みみお>1年の冒険なのだ 特に 冬の絵で オーロラみたいなのが オオカミ?(オオカミオーロラ)みたいになっているのだ

ちなみに ミュージアムショップで 絵本「みみお」わ 売っているのだ


ネオテニー・ジャパンで見た<ミミオ――オデッセイ>があったけど 前わ 池の画面で見たけど 今回わ 見開きの本の画面なのだ あと 映像前?あと?に 水面の映像があったのだ


最後のほうに展示している<赤ん坊>という作品わ 1番好きなんだけど もの凄く 分かりやすく言えば 大きな赤ん坊の顔のミラーボールなのだ しかも天井にわ コウモリみたいなのも飛んでいるし 音楽も一緒に流れていたのだ <赤ん坊>わ 途中で止まったりしたので ぼくら壊れたかと思ったのだ


えこうが 1つの美術館で ほぼ 朝(11:40くらい)から閉館まで 居たのわ はじめてだったのだ それだけ 鴻池さんの作品が好きなのだ

この東京オペラシティアートギャラリーで開催している<鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ>わ ぐるっとパスでも入場できるし えこうが 閉館までいたくらいだったので オススメだと思うのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

東京オペラシティアートギャラリー <鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人> 9月27日(日)まで

http://www.operacity.jp/ag/exh108/




どるちの方とダブりますが、展示室に入る前に、<2-a インタートラベラー>が写真撮影OKだったので撮ってみました。(※他の作品は、撮影禁止)





展示物は、約30点ほど。

タイトルの<インタートラベラー>の通り、『観客は、想像力の旅人となって作品を鑑賞しながら、引力の出発点であり地球の中心である心理的な深度6400kmを目指します。』(←展覧会チラシの文章抜粋)

鴻池さんのことは、上野の森美術館で開催した<ネオテニー・ジャパン>で知ったので私にとって、初めて見る作品ばかりでした。(※<ネオテニー・ジャパン>を見た感想のリンクも後日載せるのだ)

作品リストが1番最後のあるので、まずは普通に旅(鑑賞)をします。

そして、作品リスト(宝の地図?)を手にとって、宝探しのように隠れた作品を探しながら、再び旅(鑑賞)に出ます。 (私の解釈ですが、作品リストが1番最後のあるのは、このようにして鑑賞するためのような気がします。)

※1番はじめに見たときに、3つの作品を見逃していたみたいです。


いいなぁ。と思った作品。

4.隠れマウンテン――襖絵

入口入ってすぐに展示しています。以前、ミヅマアートギャラリーで展示していたようですが、今回は襖の真ん中を開けて展示。

私は、<隠れマウンテン――襖絵>が<鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人>へ、『ようこそ』と言っているような感じがしました。

近くで見ると、隠れマウンテンの両目の中にも、山があります。裏面は、地中の内部が描かれていて、表面は渋めに色ですが、裏面は派手でした。


5.絵本「みみお」 原画

顔のない、真ん丸なキャラクター『みみお』の春夏秋冬、1年間の冒険です。原画が渦巻き状に展示してあって、グルグルと回って鑑賞します。私は、冬の場面の1枚、オーロラがオオカミのかたちをしているのが、1番のお気に入りになりました。

絵本「みみお」は、ミュージアムショップで売っていましたよ。

この<5.絵本「みみお」 原画>と<6.バージニア――束縛と解放の飛行>は、特大な白い蚊帳の中で展示。


8.ミミオ――冬の最後の日

これは、5分15秒の映像作品。ちょっと悲しくなりました。


9.第4章 帰還――シリウスの曳航

10.第3章 遭難

11.第2章 巨人

12.第1章

この4点は、『物語シリーズ』と呼ばれる作品で、マントルを模した赤いフロアに展示してます。まず、<第4章 帰還――シリウスの曳航>を描いたのがきっかけで、<第3章 遭難>、<第2章 巨人>、<第1章>の順に描いたそうです。ただし、4点の関連性はないと解説に書いてありました。

そして、0へ・・・。0とは、自然へと戻る。0は、フロア中心にある、白い花(カサブランカ)で表現しています。イスがあるので、座ってじっくり4つの作品を鑑賞していると、カサブランカの香りが漂い、視覚と嗅覚を刺激します。

この4点は、すべて所蔵先が違うようで、このような個展でもない限り、まとめての展示はないような気がします。


13.シラ――谷の者 野の者

12面の襖絵で、中央の4枚にガイコツが描かれていて、左の4枚に蝶が、右の4枚には、オオカミが描かれています。でも、左右の蝶とオオカミの足が、人間の足なんです。

中央のガイコツから、黄金の吐息が漏れ、左右に流れています。そのガイコツの右側の目の上にハートマークのような模様(くぼみ?)がありますよ。(近付いて見てくださいね。)

あと、<シラ――谷の者 野の者>が展示している後方の壁に、黄色っぽい透明な剣がたくさんぶら下がっていましたよ。


16.ミミオ――オデッセイ

上野の森美術館で開催した<ネオテニー・ジャパン>と見たものと同じの11分30秒の映像作品。<ネオテニー・ジャパン>では、池の画面で見ましたが、今回は、見開きの本が画面になっている。ただし、映像後、前?に水の揺らめきの映像が足されてましたよ。

この作品は、混雑しているとかなり見づらくなりそうですよ。


22.赤ん坊

特大な赤ん坊の顔が、ミラーボールのように廻っている作品。このフロア自体がキラキラしてキレイで、地面には山や船、ガラスの破片などがあり、上空(上部)には、コウモリのようなものが飛んでいる。

<赤ん坊>は、赤い目で片目しかない。正直、可愛くないですが・・・。


23.後ろの部屋

オオカミの毛皮や、人工白髪のある池のある部屋。

オオカミの毛皮は、以前のトークで聞いたモンゴルのオオカミ。10頭くらい?がダラーンとぶら下がっています。

<人口白髪のある池>は、何度も見たのですが、帰る頃に1回だけ色が変わっていました。なので、<人工白髪のある池>は、変化するまで眺めてみたらいかがでしょうか?


あと、展示作品のことじゃないのですが、<25.深度図書館>のスペースに行く前に、今回の<赤ん坊>の展示風景の映像(約8分くらい?)と、金沢の茶会、ミヅマアートギャラリーの<隠れマウンテン>?のときの映像(合わせて約30分?)の映像がありますよ。



上にフロアに展示していた<収蔵品展30 開館10年記念 響きあう庭>と<project N38 山下美幸>を見ました。(※鴻池朋子展のチケットで、収蔵品展と、project Nの作品は、ご覧になれます。)

残念ながら、好みの作品はなかったですが、私の好きな山本麻友香さんの作品が3点展示していたのが、嬉しかったです。


山本麻友香 white antler

後ろ姿で、頭からシカの角のが生えた男の子。


山本麻友香 insomnia-light

山本麻友香 insomnia-dark

ベット(ふとん)に入った2人の男の子、<light>では、ほぼ白一色で、<dark>では、濃い青?。


この山本さんの3点は、いいですよ。




そして、予約していた<鴻池朋子さんのアーティスト・トーク>へ・・・。

1時間の予定でしたが、1時間20分ほど話していただけました。

トークの内容(うろ覚えなので、自信がないですが・・・。)

今回の内覧会では、370人もの人が来場。展示室から展示室へ向かう通路が狭いので、導線が大丈夫か気になったそうです。(←キュレータ側の目線。)個展なので、1(作家)対370(観覧者)なので、鴻池さんは、ほとんど展示会場に入らず、入口にいたそうです。あとで、旦那さんに会場などの様子を伺ったと仰っていました。

『展覧会の開催で、作品が自分の手から離れ、その作品が見に来てくれる人(観覧者)に向く。』見に来た人と作品との対話になる。

この展覧会では、50人ものエキスパートが係わってます。(施工、照明など)鴻池さんは、そのエキスパートの領域の仕事の部分にも口を出したそうです。意見を言わないで、うまくまとまるよりも、意見を戦わせたほうがいいものが出来るからだそうです。

鴻池さんは、昼間はOLのような仕事(デスクワーク、電話対応など)をしていて、夜の余った時間に絵を描いているそうです。

<赤ん坊>(英語名:earth baby)は、3人での共同作業だったそうです。3人くらいのほうが指示なども出しやすくちょうど「良かったみたいです。3人で作業をした後で、1人で考える時間があったときに、<赤ん坊>の目を片目に変更したそうでそ。(以前は、両目だった。)

展覧会のチラシに載っている作品<シラ――谷の者 野の者>、主なコンセプトは決まってなかったそうです。

右側のオオカミは、すべて『遠吠え』をしていて、『楽しそう』、『ただ、オオカミは、いいなぁ。』思ったそうですが、鴻池さん自信も気付かなかった『声を出したい。』『ワァーって叫びたい。』『遠吠えをしたい』という願望も入っていたそうです。

あと、オオカミの足が人間の足になっているですが、『人間を描きたい?』という気持ちが入っていたそうです。

鴻池さんは、作品にタイトルを付けるのが、納得出来ない時があって、タイトルを付けなくても『無題』というタイトルになるのも嫌だったと言ってました。


質問出来るときに聞けば良かったのですが、ちょっと恥ずかしかったので、トークが終わってから聞きに行ったのですが、<ネオテニー・ジャパン>で展示していた6本足のオオカミの作品<惑星はしばらく雪に覆われる>の尻尾にいた<テントウムシ>はなぜ付けたのか?

あの作品は、オオカミの全身がカガミで覆われてスタイリッシュだから、バランスを崩すために<テントウムシ>を付けたと仰っていました。

今回、トークを聞けたもの良かったのですが、、私としては<テントウムシの謎>が解けて、嬉しかったです。



また、3階に戻って、作品を見ました。

しばらくして、鴻池さんも来て、観覧者や関係者とお話をしていましたよ。(結構長い時間いらっしゃいました。)

私も、ちょっと作品のことを聞きました。(1番下にお聞きしたことを書いています。)


初日に行ったのですが、思っていたより空いていて快適に鑑賞出来ました。結局、私は朝(11:40頃)から閉館(20時)まで、ずっと作品を見てました。

この東京オペラシティアートギャラリーで開催している<鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ>は、ぐるっとパスでも入場出来るので、行ってみてはいかがでしょうか?

楽しくて、オススメですよ。

↓最終日にも見に行きました。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/d22c75b7090055e2135487083b07edb6


巡回ではないですが、<インタートラベラー 霧島編>が、霧島アートの森でも、開催するようですよ。

鹿児島霧島アートの森 <鴻池朋子展 12匹の詩人> 会期:10月9日(金)~12月6日(日)

↓11月に鹿児島の展示を見に行った感想です。
<鴻池朋子展 インタートラベラー 12匹の詩人 『地中編』@霧島アートの森>の感想。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/2d48ccbcae43fa1c23f43b785c3d9fba

<鴻池朋子展 インタートラベラー 12匹の詩人 『地上編 1』@霧島アートの森>の感想。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/f8f125ab8ee6d7c1f14f30c78fd51350

<鴻池朋子展 インタートラベラー 12匹の詩人 『地上編 2』@八幡大地獄 & 日本一の枕木階段>の感想。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/7ba60719a5b8ee4fd3e78c1cead33efb



ここから先は、ネタばれになると思うので、自分で作品を見つけたい人は、読まないほうがいいと思いますよ!!

※30行改行してから、書き始めます。































作品リストに載っていて見つけにくい作品のことです。

1.<1.面(おもて)>、これは、東京オペラシティアートギャラリーの入口のカガミの扉に作品があります。(これは、簡単に見つけました。)


2.<2-b.インタートラベラー>、これは、物語シリーズのある展示室に<2-b>と書いていますが、どこにもありませんでした。実は、<10.第3章 遭難>の上、『天井』にいましたよ。 


3.<2-c.インタートラベラー>も、<13.シラ--谷の者 野の者>から <15.梵書――World of wonder>へ向かう、通路の天井にいます。

私は、<2-b、2-c>の作品が見つからなくて、鴻池さんに聞いたら、『君は、天井を見てないね。』と言われました。今、思えば、始めのほうに展示していた<3.地球断面図――全球凍結編>、<6.バージニア――束縛と解放の飛行>がやけに高い位置に展示していたので、『天井を見よう!!』をいうメッセージがあるのかなぁ。と思いました。

↑作品を自分で見つけたい人がいると思うので、内緒でお願いします。


最後は、作品リストにも載っていない作品のようなもの?(遊び心?)を発見したので、それをご紹介します。

<2-c インタートラベラー>を探していたときに、偶然見つけたのですが、<13.シラ――谷の者 野の者>から<15.梵書――World of wonder>へ向かう通路ににあるメッセージが、3つありましたが、その3つ目のメッセージ『森は導く 草は繁っている』のすぐ後ろで、上の見ると、<6本足のチビオオカミのシッポ>が見えます。

しかも、<13.シラ――谷の者 野の者>の左側(蝶)の1枚目(1番端からも、チビオオカミが見えますよ。)ただ、小さいので見えづらいのですが・・・。

これは、作品リストにも載ってない隠れキャラだと思います。これも、自分で見つけたい人がいると思うので、内緒でお願いします。


今回も素晴らしい作品の数々が見れましたし、美味しいものを食べることが出来て大満足でした。

ありがとうございます。