地方公設試験研究職を勤めあげ?、70歳ころまで溶接技能検定にタッチすることができました。間質性肺炎に悩まさる欲張りです。
ゆうゆう職場



 退職を前にロッカー整理をしていて、取ってあった企業からの依頼試験報告書にしばし見入ってしまう。なんと下手な字で、しかも?と取られても仕方ない文書が続いている。正直なところ、正確にてにおは しようとしだしたのは大学の共同利用報告書に気をつけるようになってからと思う。
 そのなかにセピア色したポラロイド写真2葉。ストライエーションパターンが2000倍観察ではっきりと撮影されている。このブログで時々このパターンを紹介してきたが、よく絞れるビームを持つフィールドエミッションSEMのおかげ。この写真は京都S社のEMX-SM型X線マイクロアナライザー(EPMA)によるもの。真っ暗な部屋で蛍光ブラウン管観察して撮影したものだ。元素分析にも1時間近くかかったので、いまのEDXが1分で定量補正してくれるようになるとは思いもしなかった。これは、四日市市のプラント設備会社から、高圧液体分岐用ステンレス製通路が破壊した原因を調べて欲しい とされたもの。懐かしかった。

 件のEPMAも今のFE-SEM同様10年以上稼働させた。(SEMが入っても、拡散対の観察にはこれだ と思いこんでいたころもあった)
そもそも現職場に世話になったその年にEPMA導入計画がなされ、翌年の私の結婚前に設備されたもの。新婚旅行前に取扱説明があったのに、私たちの旅行期間中に企業からの相談で(これはゴム中に硫化物分散状況を知りたかったのかな・・・)、課員の誰もが機器操作できなかったらしい。それで私にお鉢が回ってきて、好きこそ なんとやら、見事に結果を出してあげることができた。
 それから30有余年、電子顕微鏡観察の仕事で明けてしまいました。

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