地方公設試験研究職を勤めあげ?、70歳ころまで溶接技能検定にタッチすることができました。間質性肺炎に悩まさる欲張りです。
ゆうゆう職場



以前お昼の友達自転車を紹介しましたので、今回は毎日のように活躍してくれている,私の片腕の走査電子顕微鏡(SEM)です.サンプル上をテレビのブラウン管のように電子線を走査させ,発生した信号;”2次電子”あるいは”特性X線”を利用することでサンプルの微細表面構造を調べる分析観察装置です.信号のうち前者が表面形態を,後者が構成物質を示すのです.わかりやすい例で,金属が壊れたとします.壊れたママの面=破面とその筋では呼びます をSEMで観ますと=おおよそ3000倍ほどのことが多いです ,特徴的なパターンが見えることがあります.割れが進んだ方向と直角に多数の平行縞状模様があれば疲労破壊.キャンディブロックのように立体の稜があれば脆性破壊 などとわかるのです.また,食品に微細な異物の欠片が入っていた とお客さんからクレームを受けたので調べて欲しい といった相談も多いです.X線分析しますと鉄・クロム・ニッケルなどが出れば,ああっ・ステンレス鋼ですね,しかもクロム・ニッケルが19%・7%だからSUS304鋼ですなぁ といってあげることもできるのです.
相談したい来客で賑々しい職場であって欲しいのですが、相談事を1日に1件でも受ければ充分といった状況です.給料をいただくのが少し恥ずかしいです。
 

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