崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

らくーざ 10月28日(日曜日)

2018年09月16日 06時22分52秒 | 講義

 


長期執権には抵抗

2018年09月15日 06時28分35秒 | 日記

 野党不在のような日本、昨日自民党の総裁選立候補者の討論を聞いた。民主主義の定本があるわけではないが、自民党の長期執権には抵抗がある。私は与野二党の交代のアメリカの政治がモデルのよう思っているが、どうであろうか。半世紀以上自民党、それはなぜ可能なのか。党内に与・安倍に対して野・石破の討論がその長期執権の機能をする。野党には希望が見えない。分裂、非難、個人プレー、小池劇場のような人気主義のみである。自民党が上手くやれば長くても構わない。ほんとう?不正、腐敗している。政治には与野がないのか朦朧状態であるが、国民は口癖のように左か、右かと言いながら正論がない。メディアから感じるのは愚衆文化である。午後には新著の表紙デザインの相談に行った。また楽しみである。


「風邪と共に」

2018年09月14日 05時54分08秒 | 日記

 「風邪と共に」読書した内容を昨日の読書会で披露した。600ページ弱のインパール作戦従軍記を解体、分析、整理、統合した。大学生時代に勉強したアメリカのニュークリティシズムを想起する作業であった。カレンダーソフトを利用して日記を整理し、まとめPPTで説明を行った。プライベートとパブリックの区分、従軍(徴用)という身分、戦線の先進と後退、作家と軍人…などの差を明らかにした。日本帝国軍人は玉砕はしても敗北はない。「帝国軍人」として最後までバナナから女まで買って食べ、欲を解消する。「英人(イギリス人)は強姦する」という記述などは私にはショッキングである。私のメッセージ。本や作品を「正直」に読むこと。序文、後書き、目次だけ,目を通しては読んだとは思えない。今私の元で二人が博士論文を準備しており研究者として本の読み方を提示する。真実に迫る読書を勧めた。

 


漫画

2018年09月13日 05時25分11秒 | エッセイ

オーストラリアの時事漫画家マークナイツが日本の大阪ナオミ選手に敗れたセリーナ・ウィリアムズの姿を漫画に掲載したことが人種差別女性差別という非難を受けている。差別とは、偏見や先入観を持って差異を表現するという、負の面、言論と表現の自由という面の、両面がある。今メディアが一面だけを強調する傾向がある。厚い唇の姿で描かれているのが性差別や人種差別といわれる。イスラムを漫画で描いて問題になったこともある。宗教は信仰的問題などの文化価値の基本的な問題である。
 
ポルノか芸術か、映画か文学か、の議論も想起する。漫画と写生画を区別する必要はないのか、あるのか。変形deformation芸術、日本の浮世絵、漫画、アニメーション、コメディなどはどうなるのだろうか。漫画の対象になり一躍有名人になる報道の効果はどうか。女性を描写することが差別なら女性自ら濃い化粧をすることは、女性が自ら差別助長をしていることなのか。判断するのは難しい。最近起きているさまざまなハラスメントの問題を含めて深く考えて欲しい。

 호주의 시사만화가 마크 나이츠가 일본의 오사카 나오미 선수에게 패한 세레나 윌리엄스의 모습을 카툰으로 게재한 것이 인종 차별 여성 차별이라는 비난을 받고 있다. 차별이란 편견이나 선입견을 가지고 차이를 표현하는 것이란 부정적인 면, 언론과 표현의 자유라는 입장의 양면이 있다. 지금 언론들이 일면만을 강조하는 경향이 있다. 두터운 입술에 비대한 몸집을 지닌 모습으로 묘사된 것이 “성차별과 인종차별이라고 한다. 이슬램을 만화로 그려서 문제가 된 적이 있다. 신앙적 문제 등 문화 가치의 기본적인 문제들이다.
 포르노냐 예술이냐, 영화냐 문학이냐 의 논쟁을 상기한다. 카툰과 사실화를 구별할 필요가 없는가, 있는가. 디폼deformation 예술인 일본의 유키요에 만화 아니메이션 코메디 등은 어찌 되는가. 만화의 대상이 됨으로 일약 유명인이 되는 보도의 효과는 없는가. 여성을 묘사하는 것이 차별이라면 여성 스스로가 짙은 화장을 하는 것은 차별 조장인가. 판단하기 어렵다. 최근에 일고 있는 각종 하라스먼트 문제를 포함해 깊이 생각할 필요가 있다.

 

 

 


「板門店宣言」

2018年09月12日 05時55分30秒 | 講義

 日韓親善協会の友松会長が訪ねて来られた。来週から始まる「楽しい韓国文化論」の打ち合わせのためである。7年目、一緒に考え、一緒に旅をする。「楽しい」が全部である。韓国が対象で何が楽しいかと、聞かれるかもしれないが講座は続いている。韓国というよりわれわれの友作り、友情を深めることが楽しい。その最初の時間、私が板門店について話題を提供する。数年前ソウルから板門店へ、平壌から板門店へと同時期に訪問した話から始め、その映像も見せる。板門店はトランプ大統領の影響により文と金の首脳会談で朝鮮半島の南北関係が和解ムードになっているところである。昨日韓国政界では「板門店宣言」が行われた。南北が協力して共同開発をするという話である。日露でも北方4島の共同開発に話が進む。私は東アジアにおける非国際化を残念と思っている。関釜から旧満州、シベリア、そしてヨーロッパへと陸路で繋がる時代を望んできた。もしかしたら実現されるかもしれない。


右か左か

2018年09月11日 05時36分43秒 | エッセイ

  最近数回東京からインタービューに来られても下関のメディアからは一度も反応がなかった。昨日最近私の講演を記事にしてくれた、ある新聞の支局長が来られ、始めて挨拶を交わした。彼は私の2冊の最新著『慰安婦の真実』『米軍慰安婦の真実』を手にしておられた。完読し、話題によって彼は予めマークしたページをを開いてフィードバックをされた。彼は慰安婦問題に関して下調べをしておられたようである。私は半分冗談で貴新聞は右か左かと、質問した。彼は言う。それは読者からよく言われるが、どの記者も客観的に書いているつもりであるが、読者は左も右もない、主義主張のない、もの足りないものに感ずるようだという。左翼、右翼は読者によって決まるということになる。彼の記事を読みたくなった。


張竜傑教授が論文

2018年09月10日 05時53分27秒 | 研究業績


 アマゾンに注文した英語書『マリノフスキーの日記』が㏩ほどでスイスから送られてきた。私の記憶、体験、日記などを再吟味するのに参考にしたい。以前は英語の本は英語の勉強を兼ねる意味が大きかったが今は勉強というプレシャーはなく、楽しんでいる。ネット上辞書を引くのも楽しい。そんな中、英語のメールが飛んできた。去年本欄で触れたが、拙著『韓国の米軍慰安婦はなぜ生まれたのか』(英訳あり)『朝鮮戦争で生まれた米軍慰安婦の真実』に関して慶南大学校の張竜傑教授が書いた論文を紹介したことがある。もう一度言うと、朝鮮戦争の時、民衆が北の共産主義や南の民主主義など政治的イデオロギーに無知、無関心のような態度deideologyをとったので無事であったという、うまりイデオロギーに乗って運動した人は処罰されたということを述べたことがある。それをアカデミックに注目し、論評を書いたものがアメリカの有力研究誌に紹介されそうである。

Below is the excerpt of your research which has left us a deep impression:

Title: Through korean war, comsidering ambiguous mind of the public people -On focussing why are the US army comfort women produced in korea

Abstract: This study is going to reinterpret the happening by ethnographic depiction between the US army comfort women in a country at the Korean war. ……。


悪夢

2018年09月09日 05時25分26秒 | 日記

 海岸絶壁崖を歩く前の女性が落ちて死んだのに驚いて目が覚めた。悪夢だった。「ラジオ深夜便」、そしてニュースで死者確認だのような報道を聞く。戦争と災害など頭をこんがらがっている。完全回復していない風邪の中『インパール作戦従軍記』を読了した、その記憶が再構成された夢のようである。日本は自然災害が多い。人命救助優先というニュースを見ながら女性は土俵に上がることは禁忌の権感覚が気になる。
 前回読んだ黒岩正幸の『インパール兵隊戦記』の地獄の戦場とこの火野葦平の『インパール作戦従軍記』を一緒に合わせて読んで、何を学び、どう評価すべきか。間違いなく戦争は悲惨なものである。しかし世界戦争は多くの文学、映画などの芸術の対象になっているのはなぜか。多くの読者、鑑賞者がいる。その面白さはどこにあるのか?。火野の従軍記は日記ではない。読まれるために書いたものである。彼の文は今、左と言われる戦中「朝日新聞」などを通して広く読まれ、100万部ベストセラーになっている。日本はイギリス、インドとの戦争で勝利の夢を見た幻の戦争、大失敗の敗戦の悲劇の参戦記をどう評価すべきか?ベストセラー作家を生み出した日本人よ、戦犯はどこまでという線を引けるのか。私は10歳ころの戦争体験から面白さに疑問を持って論文や本を書いた。
 
黒岩正幸と火野葦平が同じインパールの参戦記を書いておられるが、徴兵軍人と徴用従軍、下位の兵隊と上位の作戦参謀、無名勇士と有名作家などなど対照的であり、また共通のところも多い。火野は戦後「戦犯扱い」、自殺した。今日本人は当時戦争を聖戦と賛美したのに今はどう評価するのか。
 拙著『慰安婦の真実』もインパル戦の戦場アキャーブが主な舞台であった。帳場人朴氏が敗戦危機を感じ、撤退し、経営者は爆撃で死ぬ。私は若干触れたがそのインパル戦の枠から理解すべきであることを本書で確認した。解説者渡辺考氏は下記のように記している。

火野を「戦争作家」として戦犯扱いし、片づけるのは簡単だが、平時に暮らす私たちが、その内面の苦悩を想像することもなしに、白だ黒だと裁断を下すことは許されることではないだろう。


キリスト教会の「極小化」

2018年09月08日 06時48分49秒 | 日記

 風邪から完全回復していないが昨夜は長府キリスト教会での日韓交流会に参加した。下関地域の日本キリスト教団全教会と大韓キリスト教会との交流の行事、毎年続いている。私はほぼ毎年参加している。予定時間には到着が早すぎると思ったが途中迷って少し遅れてしまった。
 60余人、日本では元々信者の少ない中と、さらに少子化により「極小化」している。ある教会は牧師と信者の2人だけで礼拝するところもあると聞く。しかし信者たちも聖書研究者のような態度をとる人も多い。二人の若い牧師が新任として紹介された。希望が覗ける。
 始まった説教は「光り」、その意味は深く広い。日本のキリスト教へのメッセージとして受け止めた。
 2部がメインの交流会、愛餐(共食)しながら各教会が演芸を披露した。クリスマスイブの行事のような人形劇、讃美歌の演奏、民謡などが演じられた。家内も出演した。楽しい。
しかし「日韓交流」はどこにも、言動に出ない。何一つ交流しない、ただ集まりである。
 帰りの車で韓国から最近来られた長老が日本のキリスト教へ心配、韓国牧師たちの宣教の可能性が話題にされた。私は日本に信者が少ないのは日本の宣教教育に問題があると話をした。宣教ができない、しない日本の指導者に全的に理由があると思ったことを話した。
 教会が大型化するのを皮肉するようである。民主化されると牧師の権威が下がり、危機と思うかもしれない。

 


週刊誌「FLASHフラッシュ」

2018年09月07日 06時42分11秒 | 日記

 週刊誌「FLASHフラッシュ」が届いた。初めて目にした。封鎖ページが何カ所かあって、おそらく立ち読みではヌード写真が見れないように工夫したのだろう。破ってみた。若い女性のヘアーヌードが見える。ポルノではない、美人画のようなものである。美女のヌード写真の溢れる雑誌に「北朝鮮『金王朝』という特集は対照的に感ずる。先日東京からインタービューに来られた、その内容の記事はどう載っていのか。拙著『米軍慰安婦の真実』から引用したような50行くらい、朝鮮戦争で北から砲声があったという部分が主に書かれている。ヌード写真と不調和のような調和が面白い。


代理戦争

2018年09月06日 06時03分32秒 | 日記

 高齢者が病気の話をするのは望ましくないかもしれない。今想定外の風邪で代理戦争のような気分である。この風邪は家内からもらったもの、家内は病院からのものと思われる。病原菌は往来するものであるから。10歳ころまで我が村には軟膏一つもなかった。蜂に刺されたら味噌を塗ったりしていた。免疫力はあると自負して自衛している。この風邪をうつしてはいけないということで本日の勉強会は中止することにする。北海道では震度6強の地震発生で被害の大きさを報道している。昨日の台風で関西空港閉鎖など自然災害の恐怖を感じている。被害が広がらないことを願う。*写真はハノイでアメリカ元副大統領ゴーア氏の地球環境について講演2018.8.3


ラジオ深夜便では鳥取NHK放送局のインタビュー

2018年09月05日 05時06分39秒 | エッセイ

 今朝のラジオ深夜便では鳥取NHK放送局のインタビュー、戦争を巻き込んだラブストリーであった。その戦争は日露戦争ではない。日ソの関係、悲劇的なストリーである。蜂谷久美子さん(73)は終戦の年、朝鮮平壌で生まれた。の彌三郎さんはソ連兵にスパイ罪とされ連行され強制抑留された。母は娘を連れて日本に戻った。それから51年の歳月が流れ、突然、父の生存情報が飛びこんできた。ハバロフスク経由で父娘が半世紀ぶりに再会した。しかしその横で寄り添っていたのは、ロシア人の妻クラヴィア氏の存在、彼は彼女の了解の上、本妻と再会し、日本の家族とロシアの家族とも仲良く過ごし、世を去った。悲劇の悲惨さと面白さ、戦争と平和の混合に私はその本質を探っている。


『インパール作戦従軍記』

2018年09月04日 05時30分09秒 | エッセイ

 拙著『慰安婦の真実』が広告の所為か、再びベストセラーマークが付いた。読者カードが届いて中には返事を出したものもある。どう読まれるのか。私自身は本をどう読んでいるのか。楽しく、時間潰し、・・・のために、あるいは情報収集、「物知り博士」になりたく読むのではない。私はそれとは違った読書をする。全589ページの『インパール作戦従軍記』を付箋、赤線、ノートなどをしながら読んでいる。火野葦平氏の人生、日本帝国の軍隊、戦争に向けて、同参して、立ち停まって自分の人生を考える時間である。
 彼は戦争を記録する。それはプロパガンダのためではなかった。敗戦の記録になった。日本が勝利したら栄誉ある記録として称賛されたかもしれない。しかし大きいメッセージとなった。私は読み始める前は戦争中には敵の情報やこちらの失敗は隠して戦争賛美をするのではないかと思った。しかし情報量の多少とは関係なく、客観的に扱っている。貴重なメッセージである。むしろ戦争に直接かかわっていない銃後のメディア、行政、民衆がプロパガンダではなかったかと。263ページを引用する。

 自分はかうして、「陣中日記」「戦ひの記」というものをずっと書いてゐる。これを君にあずけるから、読んでもらってよい。自分は一八年も戦地にゐて、豊橋の教導学校、今の予備士官学校に一年教官をしてゐたほか、家族と一緒に暮らしたことがない。これは戦場の実相をもって、子供を教えたい気持ちもあって書きつけたものだ・・・

 


子供の悪口

2018年09月03日 06時35分29秒 | 日記

 牧師不在の数年間、多くの牧師が替わりながら説教した。色々な牧師の説教を聞くチャンスでもあった。私はどの説教にも付いて行くつもりで熱心に聞いた。しかし説教法、教授法などについては物足りなかった。昨日は新任の金成彦牧師が3回目の説教、彼は日本語と韓国語が両方とも完璧なバイリンガル、微妙な感情表現力があり、説教法、時間、表情など優れている。突然私の丁度半分位の若者が、自分史を語る。何を語るのか、耳を傾けた。彼が1986年小学校2年生で韓国に帰国した時、韓国の生徒たちから日本の奴=チョッパりと言われたという。昔私がインタビューした日本人の大木氏は日本に帰国してから「朝鮮人」と呼ばれたことと逆である。子供が意識する日本人、韓国人とは何か。文化的「民族」を指す。子供の悪口を大人たちが大げさ差別用語云々、そして大人の喧嘩に広がる。私の親しい幼稚園長は「幼稚園生」の純粋さを理解できない大人の「幼稚」性を指摘した。


国籍

2018年09月02日 07時02分43秒 | エッセイ

 オーストラリア在住バクファソである私の友人奥さんであり、移民研究者である以前シドニー訪問して会い、韓国でも会って、私が売春の状況を説明しながら東豆川案内したことがある。二人は、韓国の延世大、明知大学で移民などを教えて、今再びオーストラリアに住んでいる。フェイスブックでよき交わりをしている。ここに朴氏の一節紹介したい。
 
 
私たち同胞が数十年、海外に住みながらも、当該国の市民権を申請して居住国の国民になると、祖国を裏切ることのように考えたが、韓国政府が居住国内の実質的な影響力を発揮するために市民権を申請するように在外同胞に勧める。最終的には韓国を愛する道だからだ。(要約)

 日本の在日同胞は状況が非常に異なるが、上記の内容非常に衝撃的である国籍とは運命的なものであり、簡単に変えることができるものではないだろう。しかし、海外在住長く、離れた祖国国民であることを固守しようとすることも再考する必要がある。在日3,4世歳月の間、言語風俗などが日本人でありながら韓国籍を持って<韓国人>だと主張しようとしている。日本国籍を取得すると、祖国を裏切ったという観念非常に強い。考えてみる必要がある。