大阪府知事選は学者とタレントの戦いで、日本社会の性向を図るような選挙であった。若いタレントさんのような弁護士の橋下氏が当選した。私にはまるで天才少年がトップになって政治をするように感ずる。社会学ではパワーエリートになるためには教育、経済力、政治活動などが正道といわれていたが、突飛な例がタレントさんの政治への登場である。それは当選者本人より民衆側の志向である。指導者として判断するには理論や論理だけではなく広く長い経験も重要である。しかし民主主義は民衆によるものであるからその民衆が遇衆であるか、賢衆であるかによるしかない。タレントさんの政治化現象は続くであろうか。人気とは縁の遠い「冷たい制度」も作り、維持されるべきであろう。
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