崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

映画「プルコギ」

2010年02月12日 05時25分23秒 | エッセイ
下関韓国教会の名誉長老の具氏の息子具スヒョン監督の「ブルコギ」を鑑賞した。二年ほど前に具監督が下関に来た時、彼の友人の4人と夕食をしながら映画制作の裏話を聞いたことがある。私は作品を見ておらず、ただ知人の彼の父親との関連の話をした。具長老とは下関に来る前から知っている人脈ともいえる。コネを良く話す典型的な韓国人になってしまった感がして、すぐ後悔した。映画を見ていなかったので会話についていけなかったのが残念であった。
 明日KRYラジオで「焼き肉文化論」という話題で放送するが私も参加することになっており、思いだしてブルコギをみた。巨大焼肉チェーン店<トラ王>が全国的に大繁盛したが唯一北九州市だけは業績不振に陥っていたという。そこには“焼肉の達人”が営む<プルコギ食堂>があったからである。その味に驚き、対決する。赤肉派と白肉派(ホルモン)の料理バトルを描く。
 日本のテレビには料理番組が多く、出演者誰もが「美味しい、美味い」と言うが「本当かな」と疑ってしまう。テレビなどで料理などの「味」を表現することはとても難しい。味は見て分かるものではないからである。網の上で焼ける煙が在日韓国人の店の雰囲気を伝えるが「味」を伝えるまでにはいたらない。エゴマの葉っぱを薬味で味付けたケンニップはソウルから送られて我が家の冷蔵庫にも長く保存されていてもなかなか口にすることはないが映像では極讃されていた。匂いさえ伝えられない媒体を通して味を伝える映画とは難題にぶつかったものだと思った。リアル、またコミックな映画もなかなか難しい。明日私は味の話より文化の話をした方が良いのかもしれない。

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3 コメント

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具スヒョン監督ってひょっとしたら? (真鍋祐子)
2010-02-15 00:50:39
前に情熱大陸というテレビ番組に出られたことないですか?私80年代後半にソウル留学してて、下関出身の具ソネちゃんと仲良くしてもらってました。大学は國學院、家は熱心なプロテスタントて父親が長老と聞いていたので、具氏のことを情熱大陸でみたとき、真っ先に思ったのが、ソネちゃんのお兄さんかな?ということでした。もしそうだったら彼女の消息、ぜひ知りたいです。
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お詫び (崔吉城)
2010-02-16 19:35:37
 すぐ本欄にすぐ書いたものが登録されていなことが今になって気が付きました。
 私は具長老の娘とは面識がないですが、聞くところによるソウルで勉強して通訳の仕事をすると言います。私は具長老の義理の兄弟と友人ですので良く話を聞いています。長老とは家族の話はしていません。
 とにかく真鍋さんとは松井尚子氏との不思議な縁があり、また具氏との関係にもつながりそうで面白いですね。
 ブルコギの映画には下関の秋田商会の建物も出て関心が湧きます。先日書いた内容とは異なります。
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ソネちゃんのこと (真鍋祐子)
2010-02-17 09:33:13
ソウル留学して通訳の仕事してる…、ありえない話じゃないですね!私は小倉出身、母方が門司港なんで、下関出身のソネちゃんとはお互いに親しみを感じていました。住所と電話番号を交換して帰国しましたが、そのままになってしまいました。10年ほど前に情熱大陸という番組で具さんというプロデューサーが取り上げられ、下関出身で教会長老の息子で、そして妹がいる…という話が出てきて、一瞬、ソネちゃんかな?と思いました。彼女から聞いていた境遇とあまりに酷似していたので。急いで電話してみましたが誰も出ませんでした。金さんや李さんならともかく、具さんですから、そうそうある偶然でもないような…。私が記憶しているソネちゃんは髪が長くてスラッとしていて、長身でメガネをかけてます。ソネちゃんが本当に具監督の妹だったらいいのにな…
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