崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

鵜澤和宏教授の動物考古学

2011年09月28日 05時08分26秒 | エッセイ
 明日(2011,9,29)東亜大学東アジア文化研究所主催で研究会を行う。本学の副学長の鵜澤和宏教授が「アンデス文明形成期の研究」を発表する。彼は動物考古学(人類学)を研究していて文化人類学などにも幅広い視野を持っており、私は時々彼の研究の話を楽しんでいる。今回は特にこの夏ペルー北高地へ発掘調査に出かけた時の発掘現場の映像などをもって最近の研究成果について発表してくれると思う。採取された骨や歯から年齢、栄養状態など動物利用、牧畜の拡散と生業変化、動物の象徴性などに説明するだろう。彼は全国的に、また英文、スペイン語などの論文などを通して世界的にも知られているがこの地域では知られていない。学内でも彼の研究内容は知られていない。
 以前本欄で少子化と大学の経営に関して触れた時、質の高い研究と幅広い教育、つまり研究と教育を重視すべきだと考えた。しかしこの大学に来て「研究」が抜けていると感じた。研究にも注目すべきだという私の旨をくみ取っていただき東アジア文化研究所の設立に至った。これから研究と教育をバランスを取りながら発展することを願っている。学内外に研究を進めていくセンターにしたい。

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