崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

花見

2008年04月07日 06時31分33秒 | エッセイ
 啓明大学時代と広島大学時代の弟子、金弼東氏が京都の国際日本文化センターの招聘教授として在日中で京都から奥さんと一緒に昨日来られた。日和公園と戦場ヶ原公園で満開の桜の花見を楽しんだ。民団の花見大会にて民団の団長や顧問、教育院長と同席、昼食をご馳走をなりながら韓国の民謡と踊りを楽しむこともできた。「水と景色が整ったところは少ない」(물 좋고 경치 좋은 곳 없다)といわれるが、昨日は天気もよく、桜の開花もピークで、昔の弟子とも花見ができ、「水と景色が整ったところ」一日であった。人は野生の花の美を発見し、それを栽培・改良し、また花言葉をつけて美意識を創造している。しかしその程度を超えて国民的に意味をつけるのは危険であろう。帝国主義時代の桜が「国花」とされながら悲惨な戦争や植民地プロパガンダに利用されたことを思いだす。

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