崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

イースター(復活祭)

2007年04月08日 06時39分36秒 | エッセイ
 今日2007年4月8日はイースター(復活祭)である。基督教文化圏ではイエスが十字架に掛けられて死んで葬られて3日目に復活したことを記念する日である。これはイエスが自ら「命と光」であるとことばを信ずる信仰の核心である。科学的功利的な知識で満ちている人から考えると荒唐無稽な話であろう。つまりイースターには「死後の世界」を肯定する深い思想が潜んでいる。ある高齢の人が自分には名誉も真理もいらない、ただ健康な命だけがあればいいように語った。死後を認めていないようであった。そのような否定的な死後観は実に恐ろしい考え方であることを認識しなければならない。「わたし」とともに世界がなくなるというようなことでは文化も蓄積されない危険な思想である。私は死んでも愛する人やこの世界が繁栄することに関心を持ち続けたいので生と死が連続すると信じている。イースターはただクリスチャンだけの記念日でない。

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