崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ソウル大学社会学部で研究会

2014年08月26日 04時26分33秒 | 旅行
ソウル市内の中心部を歩いて清渓川の流れを橋の上から見て、昔を懐かしく思った。汚染されて悪臭があったが、今は臭いもなくきれいになった。ちょっと迷いながら歩いて、銀行の窓口で秀村研二氏に偶然会った。彼を誘ってソウル大学へ行くことにし、ホテルで堀まどか氏と合流して出版社洪社長の運転で走り、辿りついた時にはソウル大学社会学部、3階の研究室ではすでに研究会が始まっていた。ソウル大学人類学科出身の陳泌秀氏により沖縄での移民について発表があった。韓国での研究方法を以て日本で現地調査を行った、日本民俗学の匂いがしない韓国自生の研究成果と評したい。続いて韓国総理府所属の鄭恵瓊氏が日本軍動員や慰安婦調査について発表があった。挺身隊と慰安婦とは別であるという認識はしている。「従軍」とは何かについて主に私と議論し、中村八重氏が通訳した。結局韓国政府は慰安婦たちの証言に基づいて受けた申請者は300人だったが、政府が認定したのは22人だけであり、被害を中心にインタビューをしているという。主に軍との関係を調べている。日本の右翼でも納得するような調査を行っているという。日本人や台湾人の女性被害者が多くても問題にしていないことに意見を求めたがノーコメントであった。研究会でこのくらい議論できるのは韓国が民主主義国家であるからと思った。
 

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