崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

植民地期の映像について

2008年03月13日 06時38分41秒 | エッセイ
 韓国ソウルのある人に電話をして彼らが植民地期の映像を発見した過程の話を聞いた。彼は中国やロシアとアメリカからいくつかのフィルムを発見したが、まだ残っている可能性が高いという。私はすぐ飛んでいきたくなり、今心準備をしている。今まで発見されたのは、ほぼ中国やロシアとアメリカからであるということは何を意味するのだろうか。日本植民地の一番当事国である日本ではあまり見つかっていない。羅雲奎監督の「アリラン」が静岡にあると報じられて何十年もなるがまだ見つかっていない。日本で映像資料が多く発見されていないのは終戦の時焼却したことと、植民地資料を公開したくないところに理由があるのではないだろうか。戦争や植民地は日本だけがしたわけではないが、日本が資料を多く残していないことは基本的に資料保存に関する配慮が足りなかったのではないだろうか。それが帝国(大国)への「小国心」であったのではないだろうか。

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