崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「千年王国」と「鄭鑑録」

2008年03月14日 06時45分20秒 | エッセイ
 「千年王国」とは王国は千年毎に終末を迎え、新しく王国が再建されるという、『聖書』の「ヨハネ黙示録」の終末論からいわれている信仰や風説である。韓国に古くから『鄭鑑録』が伝わっている。それによると王朝は500年で滅び、新しく鄭氏によって新王朝が生まれれるという。終末論は恐ろしい脅威であるが、一方希望の信仰にもなる。つまり永遠に続くような独裁支配者が滅んて新しい政権が生まれることを期待する信仰でもある。たとえば地上の社会が混乱し、困難な生活の人にとってはあの世を「極楽」と信じたりする。囚人などは混乱時に解放されることを期待するかもしれない。黒人は白人の支配が終わり黒人が支配する時代が来るという終末論に関心が高かった。今アメリカの民主党大統領選では男性や白人の支配から女性と黒人による支配が可能のような状況になっている。性や人種の問題より支配は数年毎に変わるべきで信仰でもある。それは日本でも期待されることであろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿