ノーベル賞授賞式

毎年このころに世界的に話題になるのがノーベル賞授賞式である。私も毎年受賞に触れてきた。賞とは評価の一つである。ここでお祝いは当然であるが、本人は自分のことをどう評価するか考えてみたい。賞は他人からの評価であり、必ずしも自分の評価と一致するものではないかも知れない。研究者や作家などはただ日常的に自分の仕事を続けてきただけなのに一気に賞と言うもので持ち上げられてしまうのではないだろうか。ある有名受賞作家たちの話を直接聞いたことがある。賞を受けるために努力した人がいた反面、意外にも受賞したと言う人もいた。ある人は受賞者としての人生を送ることは光栄であるという話をした。
　彼らに聞きたかった。受賞が人生にどれだけ影響力を持つものであるかと。昔は小学校の優等賞、職場の皆勤賞などを自慢する人を称賛してあげた。今度のＬＥＤの開発という偉大さの祝いの意味は大きい。韓国ではなぜノーベル賞の受賞者が出ないかという本も出ている。競争心を刺激するものだろう。受賞者を持ち上げるのではなく、小さいことを含み、ただ真面目に生きる人を飾るのが賞であろう。人それぞれ失敗と成功を繰り返しながら生きる。賞によって胴上げされるより自分の道を歩く。自分、家族など近いところから評価される生き方をすべきである。