崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

カメラが見つめた植民地朝鮮

2007年03月27日 06時19分33秒 | エッセイ
2005年2月下関・東亜大學で開催された日本映像民俗学の発表内容を中心にまとめた北村皆雄氏との共編著の『カメラが見つめた植民地朝鮮』を脱稿した。膨大な量の原稿を出版社に送ってほっとしており、一方空虚感にもとらわれている。一瞬何もしたくない、人生が空しく感じられる一瞬である。「なぜ書くのか」・・・新たに研究会に誘われて嬉しく感じている。矛盾する感情が往来する。今日は「下関学」を市民に呼びかけるために走り回る予定である。また研究力を再生し、次の仕事を始めようとしている朝である。

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6 コメント

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アジアの同位性 (大久保裕文)
2007-03-27 09:08:52
『カメラが見つめた植民地朝鮮』、いつ頃発刊のご予定でしょうか。日本人の多くが、勿論私も含めて、狭い日本の国土の中での夢想的な思考に終始しているようです。外に目をやれば、その多くが、アメリカとヨーロッパでした。ごく最近、中国、韓国へ目を向けるようになったと思います。ユーラシアの中のアジア、といっても広く、漢字文化と儒教文化が重なる圏域に民族的な同位性を感じます。そういった意味で、そろそろアジアの人と生活と歴史を見直す時代にあるのかも知れないと、思い始めています。
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対話を通じて (朴仙容)
2007-03-27 13:38:19
 崔教授との対話を愉しみたいと思っています。私は戦後の日本生れで、東アジアの近現代史を習っていない世代です。従い、きちっとした歴史認識はありません。いつも日韓中の歴史認識の相違に混乱させられています。勉強するにも、もはや膨大な関連書籍が出回っていて、どれを読めばいいのか、苦しみます。

 それはそれとして、韓国民俗学の研究者がこんな身近にいるとは知りませんでした。嬉しくて、崔教授のブログを毎日みています。先生の関わる『下関学』 釜山と深く関わっていると受取っています。『環黄海経済圏・共同体構想』などを絡め、これからもっと研究が進むことと期待しています。

 因みに、私の息子は小倉で『キムチのタレ』を作っています。下関の唐戸市場に出店があります。私の高校の先輩の店を借りてるのです。日本人向けの「キムチだれ」です。おそらく先生の口には合わないと思います。でも、日本の方にはよく売れています。
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下関学 (李在鎬)
2007-03-27 23:42:46
 下関在住在日2世李在鎬と申します。『下関学』には参加致します夫婦で妻は日本人です。
やはり在鎬の原点は在日です若し韓国で生まれ育ったならば人生の選択肢の問題ですが出来ればやり直したく思います。
 在日の本音です
子供のとき朝鮮人汚いニンニク臭いあっちに行けです、、、、出来れば仕返しをしたいものです苛めた日本人が本当はDNA、歴史を含めて大陸から来た現代風に呼べば中国人、韓国人である事を人類学的に証明したいものです。日韓と言う立場ではなく真実を知りたいものです。

 
 
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Unknown (崔吉城)
2007-03-29 06:16:43
李在鎬様、コメント有難うございます。「下関学」にはお世話になります。「在日」は日韓関係などに重要な存在であると思っています。いろいろと事情を教えてください。
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訂正 (李在鎬)
2007-03-29 12:39:29
 『仕返しをしたい』は訂正致します
事実を理解して欲しいのです。日本人社会の茶の間の問題です。悲しいですが在鎬の子供達には少しありました。
しかし孫には絶対に有って欲しくありません。

 然しながら差別苛めを受けない之からの在日も少し心配です。 
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差別を超える (崔吉城)
2007-03-30 06:25:45
 私は韓国の差別を問題にして調査したことがあり、その延長の上在日の問題に関心を持って去年『差別を生きる在日朝鮮人』をいう本をソウル大学名誉教授李光奎氏と共著で書きました。差別を受けずに強く生きる方法を考えたものです。もし関心がございましたら下関シーモールの本屋にもありますので参考していただければ幸いです。
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