在日の親日

　先週私が倫理法人会モーニングセミナーで「反日と親日を生きる」話をしたが、民団の地域指導者の黄正吉氏が連休明けに講和すると連絡があった。在日の彼が「在日」について触れるという。参加する予定である。どういう話になるのだろうか。朴仙容氏の「在日の微妙な立ち位置」という寄稿文を読んだ。彼は祖国韓国で10年間住み、出版社も経営していた人である。「福岡空港に降りるとホッとし、心が穏やかになるが、仁川空港に到着すると、緊張で身が引き締まった」という。彼は今、日本に住んでいる。
　私はもう一人の在日友人を思い出す。彼は反日的闘争心の強い青年だった。私は彼を韓国の大学に招き、韓国で教職に就いた。さらに私が移った大学にも招いた。そのうち彼は親日的に変った。帰国し日本の大学へ、そして定年退職した。いま韓国人たちは彼を右翼親日派だという。韓国社会や政治が問題か、在日の問題か。そして私はどうか。
　韓国では日本に留学した研究者が最も多い。「親日」という危険から防空壕に隠れているようである。私の教え子の中には東京の名門大学に留学して反日主義者のように書き込みをしている人もいる。なぜ日本に留学した人が反日主義者になるのか、研究テーマになりそうである。

2021年5月6日（木） 410回ＭＳ講師：黄 正吉氏（美祢・山陽小野田倫理法人会会長）
テーマ 人生はこれから
講師 黄 正吉氏（大丸商事株式会社 代表取締役）
会場 海峡ビューしものせき
時間 2021年5月6日（木） (参加希望の方は事務局までお申し出ください。)
朝食をご希望の方は事務局までお申し出ください。※朝食代金は別途必要です。
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