崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

嬉と悲の交錯

2008年10月18日 06時03分57秒 | エッセイ
 韓国の姉妹大学から学生18名と引率教授が東亜大学を訪ねてきた。私は迎えに出てそのバスに同乗してマイクを持ってバスガイドの役割をして下関の観光地の朝鮮通信使上陸地と赤間神宮などを紹介し、朝鮮学校にも寄った。朝鮮総連山口県委員長が迎えてくださり、授業参観をさせていただいた。東亜大学では理事長などの通訳者役もした。気持ちよく訪問者を送って、研究室に戻ってお土産にいただいた韓国の辛ラーメンを同僚が作ってくれてキムチと美味しく食べた。
 その直後、私が一般人にボランティアをしているところから無礼な言葉を聞いた。毎日楽しんでいる韓国のテレビドラマの狡賢い女性を思い出した。韓国の人の悪役は表面から現れて正面から喧嘩する。日本のドラマとは大いに異なる。日本のホーム(ソープドラマ)では悪役が喧嘩せず相手を困境に追い込む。しかし古くは日本でもチャンバラのような闘いがあったようである。私が思うには近代以降「遠慮精神」を屈折的に教育したことに因んでいるようである。柳田国男は日本人の泣くことを抑制するようになったのもそうであるといっている。

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