崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

鳥取とトトリムク

2008年10月19日 06時10分54秒 | エッセイ
 新幹線新山口駅で同僚であった日本地理の権威者である川村博忠先生に偶然に会って、同じ列車に乗って、地名に関して質問をして講義を聞くように勉強させていただいた。彼は広島大学へ、私は大阪民族学博物館へと別れた。万博公園の中を歩きながらドングリが落ちているのを拾って秋を感触した。子供の時、山にドングリを拾いに行き、母が作ったドングリのムク(どんぐりの澱粉でコンニャクのように作った食品)の味を思い出す。今では韓国で一般化されたものである。しかし日本では古くは地方によっては食べたが現在は食べない。ただ鳥取県がドングリの食品を開発したと聞いている。韓国語でドングリをトトリというので、鳥取の発音と似ていることから語源を韓国に求める人もいるようである。またトトリムクが好きな韓国人観光客を誘致しようとする観光政策ともいわれている。学会では探検、蕃語に関する二人の発表を聞いて、韓国の留学生金弼東夫婦に御馳走になって帰りの新幹線ではコンピュターを開いて文章を書いた。車内で居眠りができず疲れが極に達した。日本人は世界的に居眠りの達人だと思う。帰宅したのは夜11時過ぎだった。それでも私は寝つくまでは読書、テレビ、ラジオへのプロセスが必要であった。

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