一般の日本人のように温泉好きではない私は日本に住み30余年になるが別府と湯布院を観光したことがない。私を誘った人もいたが気が向かなかった。高崎山のサル動物園に誘われ、昨日東亜大学看護学院の村田、前田の両氏の運転案内で我が夫婦は一日満喫した。九州地方に雨100ミリという天気予報にも関わらず8時前出発、別府湾一望の頂上に立った。梅雨の隙間の山と雲のコンビの自然の調和はすばらしく、見下ろせる別府市、立命館大学など来て良かったという賛辞はまだ早いと。そこから市内方面、待望の名物、高崎山のサルに会いに行き、エレベーター、リフト、高崎山自然動物園のサルが見える。本場には動物園の職員が説明、サルは人が脚を開いて立っている間を通って餌を食べる風景、壮観である。サルの世界では餌、交尾、群れ、ランク付けなど人間の本能のようことを語ってくれた。私はポケットのボールペンさえカバンに入れて完全武装解除の状況で立って1時間が流れるのを知らずに見入っていた。 村田氏は声が大きく、マイクを持たずとも拡声器のように大声で説明が詳しく面白い。彼は声が大きいことで最近演劇にも登場したこと、経験豊かで櫛田薫氏の伝記を書く計画などを面白く語る。彼は事務力もあり大学を改革してくれそうである。私はサルに会えて目的達成、帰りたくたくなったが彼は「地獄に行きましょう」と誘った。天国か極楽ではない地獄の、湯煙の現場「海地獄」を見て驚嘆した。九重の山を走り湯布院の金隣湖の傍に駐車、二階の天井棧敷という軽食レストランに入り、遅い昼食時間、注文したものを待つ間、村田氏の大きい声が不思議に小さい。自然の大きい声も調節できるものか、手話交じりの囁きの対話、食後街歩いた。祭り風景のように大勢の人が歩く。温泉が多く、それが元になっているが、芸術の町である。温泉といえば下駄と浴衣の風紀紊乱という私のイメージが逆転した。真夏に温泉町を歩く異様感から上層部への上層感、贅沢になってガラス工芸を買った。山、海、温泉などが生かされた別府湯布院観光は素晴らしかった。
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