崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

官僚主義

2009年11月11日 05時49分53秒 | エッセイ
 技術的なトラブルの件で中央の担当者などに電話をするのをそばで聞いた。その相手側の態度は問題解決のためではなく、責任を問う話に一貫した。機械のトラブルに関する民意やクレームに誠意ある答えはなく、話者の責任を問う態度は日本の官僚主義の象徴的なものである。日本の長期政権の負の遺産は韓国の軍事独裁政権のものと似ている。昨日韓国中央政府の公務員と話をした。彼は日本を民主主義国家として認めていないようである。
 今、官主導から政治主導に変えようとしている。そして民主主義、つまり民意が反映される社会を作ろうとしている。民主党が愚かな失敗をせず、信念を持ってよい政治を行うべきである。民主主義政治の変化が定着もしないうちに自民党政治に戻って旧態依然になるのではないかと心配である。官吏の腐敗をテーマにした「春香伝」や「水戸黄門」を愛好する民衆の心を受けとめるべきである。

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