崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

東大での死生学

2009年06月07日 05時45分15秒 | エッセイ
 中国内モンゴルから来られた学者アイトル氏の発表では13世紀に蒙古軍が日本軍を殺しても、日本人は敵であって加害者であるにもかかわらず、彼らの死霊を祭ったという論文を発表し、韓国からの池氏は韓国済州島の4、3事件の加害者と被害者を一緒に祭るときの困難な状況の事例を出した。誰が誰を祭るかは儒教祭祀においても常に問題であることが基本理論とあわせて討論のテーマとして私が提議した。続いてのセクションでは戦争のルールを知らない日本が戦争はしたが戦後処理が出来ていないことが韓国動乱などともに話題になった。
 2つのセクションの重要なテーマであった戦争とは何でろうかというところまでの司会を終えて私は下の席に戻って最後まで聞いた。午後はウォルツアーの正戦論が論議された。「日本海」という表記が韓国の国家のプライドの問題だなどの発表には我慢できず非難をあびせてしまった。発言が少し多かったことも含めて言い過ぎだったと反省する。
 終わって東大の院生には靖国と関連して朝鮮人研究を勧めた。昼食は第一書房で弁当を食べながら談話を楽しんだ。夜遅くまで旧友の鄭大均氏と話をした。彼には「在日」を越えて普遍的な問題を研究テーマにすることを在日学者へのアドバイスとして勧めた。東洋経済日報の記者である李氏が出席したのでその記事にも関心がいく。参加者は50人くらい。大変疲れてしまった。


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