
“殺戮をそのまま見ているのは我慢できない(I refused to wait for the images of slaughter and mass graves)”.
戦争論はさておきオバマ大統領のスピーチは選挙、就任などの演説として世界的に有名になったのはいうまでもない。階段を軽く飛び上がり、聴衆の顔を注視しながら要領よく論理的に休止を置きながら考え分かりやすくまとめ繰り返して強調して終えるまでがスピーチ論のモデルのような演説である。スピーチ論はキケロの雄弁から政治家の重要な武器であるという伝統から発展してきたものである。アメリカではカーネギー(D.Carnegie 1888-1955)の「話し方」の著書があるようにスピーチ教育を受けて育ったオバマ大統領の力強いスピーチを聞いた感がした。私は大学時代に教員になるためにスピーチ論を受講したことを思い出す。私は成功的だとは思わないが、人のスピーチを聞くことはできると思う。カーネギーのスピーチの要点をみると自ら信念をもって準備、練習をして現場では暗記するようなことはしてはいけない。はじめにトピックをはっきりし、終わりに要約し問題点を残す。経験した例を上げる。親しい用語をつかい、聞き手と視線を保つ。3分、30分などのスピーチでも構造は同様である。同じ内容の繰り返しではなく、新鮮さをもち、時間を守るのは当然である。
このような話をすると「沈黙が金」であると反論する人がいるだろう。成功の武器ではなく、効果的なコミュニケーションのために必要である。教師、牧師などにはこのスピーチ論は分かって欲しい。教養科目にも入れるべきであろう。
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