崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

大学と私

2021年07月10日 06時48分37秒 | エッセイ
7月8日『帝国の慰安婦』の著者、朴裕河教授の文を読んで深く考えたものがある。朴さんは日本で留学し、慰安婦問題を扱って告発まで受けてから長くなった。その中で「この研究室での生活もあと1年しかないのだ」という投稿を読んんだ。7年前の今頃、ナヌムの家の所長が2回もおばあさんたちを連れてきて「パク·ユハを罷免しろ!」と叫びましたが、ありがたいことにこれまで教授も学生もそれに同調する人はいなかった。
 親日と反日の間で試練の中で生きてきた彼女の話を聞くと、多くの書き込みの中に「真実は嘘に絶対負けないということを教授を見ながらもう一度心で感じます。世宗大を見直したりもしました」という。
崔吉城:本当に良い大学らしい大学、学生です。 感謝しています。 延世大学を思い出します。
朴裕河: はい、全般的にそうでした。時間が経つと、そんな人が多くなりました。もちろん、そうではない人もいると思いますが、デマやデモのようなものはなかったから。

 私の啓明大学10年を振り返ってみる。多くの教員たちが「無能教授、御用学者」と言われ、学生たちが研究室の前でデモをし、研究室のドアに書き込みをしたり、ドアを封鎖したりするのを見た。反日運動がひどくても、私にはそんなことはなかった。反政府運動問題で侮辱を受けたが、親日ということでは問題にはならなかった。保護してくれる同僚の教授や学生たちに感謝する。何よりも総長に感謝したい。一つの高校、そして六つの大学を経て今に至り、各大学に心から感謝している。延世大学と世宗大学を比較する。中世と現代を比較するかのように大きなことを考える。私の最後の著書になるだろうか『大学の文化人類学』を書きたいと思っている。

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