崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「逃げる」

2015年07月29日 05時11分17秒 | 旅行
 昨日は安保法審議の国会中継を見た。午前中は与党の質疑であり、討議であった。つまり与党議員たちの政府の安保政策のディスカッションであった。しかし午後になると一変して与党と野党の対立のディベートになって討論として熱意が高調して面白かった。与野党の攻防では拍手とヤジもあり、ドラマより面白い。ドラマやCMにも国会中継の場面のようなものがあるのはその面白さであろう。与党は憲法の文句をそのまま守るよりは中国や北朝鮮などの周辺情勢が変わり日本の安保の脅威になっていると強調し、憲法解釈を例外あるいは当てはめることは許容されるべきだという意見である。しかし野党は(平和)憲法をそのまま守ることがすなわち平和を守るという主張である。戦争法案と言われても基本的には平和のためである。
 私はその論争を視聴しながら党利政略的な論争より平和にポイントをおいた。北朝鮮が核を持つことがすなわち戦争をするという意味ではない。平和を守るためだというはずである。軍隊や法律があるからすなわち戦争を連想することはよくない。軍は国家の生命保険や福祉機関のように考えるということを私は軍隊で学んだことがある。朝鮮半島では国民皆兵制、徴兵制を持っている。それが戦争意識を高めていくか否かを考慮、批評する必要もあろう。平和のためと言うより青年を強制している人権の問題があろう。「戦争になればあなたはどうする」と質問された青年が「逃げる」という答えがでるように、それが一般化することが平和への道であろう。各国で学校教育やメディアをもって戦争をしない国民を育成すべきであろう。戦争を主導する政治家、それを賛美する人によって戦争が起きてきたことを私は体験した者である。戦争は強盗と喧嘩が拡大したようなものである。弱腰の国民は決して卑怯な国民ではない。

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