崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

高麗人参

2009年05月28日 06時12分54秒 | エッセイ
 韓国の高麗人参は神秘的な健康食、名薬だともいわれている。それだけではない。その原料を利用した参鶏湯、石鹸、化粧品など数多く文化商品が生じている。最近信頼できる人が本当に良いものだと言いながらくれたので実験的に最低一ヶ月間は呑んでみることにした。体と健康の変化をチェックする気持ちで続けて呑んだ。その内に酷い風邪にかかってしまった。結果としては健康食を食べた後病気になった図式になってしまったという私の話を聞いた剣持氏は日本の諺で、「鰯の頭も信心から何事も信じて」と言ってくれた。鰯の頭を角に刺し、鬼払いをしたことから、悪鬼を払うと信じられていたという。
 戦前の記事などを読むと日本人によって朝鮮の高麗人参が企業的に栽培されており、日本で朝鮮の商品としては人気があった。その根っこを朝鮮から持ってきて日本で栽培したものは偽物になり、取締りの対象にもなった。同じ根っこでも日本の土に植えると大根になるともいわれた。ここでいう「日本の土」とは日本の文化と解釈すれば朝鮮の高麗人参は朝鮮文化であり、朝鮮の文化食品であろう。それを科学や医学的に検証すること自体が愚かなことであろう。自ら薬効をテストしたことを反省した。結果的には私には合わないことが分かった。
 

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