崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

韓国ではノーベルが出ない

2014年10月09日 06時30分59秒 | 旅行
 我が故郷では小学校の先生を尊敬していた。弁当箱をもって減ったゴム靴を履いている貧困像の先生を尊敬した。キリスト教を嫌がりながら貧困像の牧師を尊敬した。清廉潔白なソンビという学者を尊敬する古典を勉強した。しかしいつの間にか先生や牧師の貧困像が大きく変わった。韓国の大学の教授たちは特に研究力のある人は行政、政治家になろうとする話題が豊富になった。ある学者はゴルフをしてシャワーをしてビールを飲むことが楽しいといっていた。学者や研究者も人生を楽しむこと、それが多様化していることはよいが、研究だけでも楽しめる人もいる。私はその楽しみを求めて日本に来た。それは賞とは全く関係ない話である。本欄の愛読者の一人が昨日の文につぎのように書いてくれた。

 
韓国人にも有能な人はいると思いますが物理学賞や化学賞の受賞者がいません。何故なのか考えてみました。アメリカのように研究者や研究施設に対して資金援助をする企業や国の予算がない。大学在学中に兵役があり、研究を中断せざるを得ないが主な理由ではないかと思いますが先生はどのように考えておられますか。


 私は研究より楽しい政治への関心だろうと思う。楽しいものがありあふれる時代では幸せな生活ができる。しかし楽しさや快楽だけでは道にそれることが多い。受賞者の一人の赤崎氏のコメントはそれを実感させた。彼ような人が日本に多いこと、その力、それが上のコメントへの私のリコメントである。

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1 コメント

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ノーベル賞 (西原経徳)
2014-10-09 16:34:23
リコメントありがとうございます。
今日の中央日報にその件に関して記事がありました。
決定的な問題は昔から技術者を尊重する社会的風土がないとの
ことでした。
そう言えば韓国には「腕を磨く」という言葉はないそうですね。
さらに学生の理工系離れにも原因があるようです。
ノーベル賞受賞者が出ることは国民の士気を高め、それに
続こうとする人が必ず出ます。
ぜひ頑張って貰いたいものです。
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