崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

研究室を「談話室」

2011年05月28日 05時54分20秒 | エッセイ
 私の研究室は応接間のようになって談話することが多い。大学がそれよりも3倍ほど大きい研究所室を作ってくれて利用できるようになった。それは談話室より会議室のように使えそうなので、嬉しい。研究室を「談話室」というと研究を怠けるように聞こえるかもしれないが、そうではない。私の研究室は開放しており、多くの人が出入りする。昨日は開門したまま講義をした。12人がひとつのテーブルを囲んで、意見交換をした。本山君がパワーポイントで「人類の進化」についてすばらしい発表をし、私はアフリカの成人式のドキュメンタリーを紹介した。講義の感想と質問は携帯やインタネットを通して私にきたものを全員に配送する。坪根君からは次のようなメールが届いた。

 今回の講義を受けて世界の様々な場所・秘境とも言うべき辺境地域では、私達が知らなくて驚愕するような多種多様の文化があるという事を改めて認識したような気がします。ただ割礼や成人儀礼のように人体の一部を傷付けるというのは、文化とも言えるし虐待とも取れます。これらを一方的に止めさせる事は外側の人間には出来ないけど、内側の人間には出来ると思います。その為にはまず、彼らのいる地域の生活レベルの向上をはかるべきだと考えます。そうすることによって、外側の文化や技術が入ることになり、彼らに自分達の文化と外側の文化を比較させ、自発的な変化を促すのです。そうすれば、彼らの考え方も少しは変わるのではないかと思います。


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2 コメント

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Unknown (川村 博忠)
2011-05-28 17:13:50
広い研究室兼談話室が出来上がったようでhappyですね。おめでとうございます。私も今後とも気軽に訪ねさせていただき、談笑したいと思います。
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Unknown (崔吉城)
2011-05-29 15:48:33
 先生との談話はいつでも楽しいです。
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