崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「日本は駄目」

2010年09月11日 06時11分03秒 | エッセイ
 昨日は言論人・文化人と昼食、夕食を共にしながら長く談話した。「日本はだめだ」という言葉が耳に残った。そこで韓国や中国の発展の話につながった。以前広島大で教科課程の改造の時、私が韓国で経験した例を上げて説明しても反応はまったくなかった。それだけではなく良い例での韓国の事例には関心がなかったが、今はテレビや学会、大学でも韓国の例を上げることが多い。
 帰宅た時、村木氏の無罪のニュースが流れた。韓国では日本の植民地で具体的に日本が悪かった点は警察である。村木は検察によって苦労した。検察や警察は普通の人間であるがその帽子や制服を被せる国家権力を得て、中には国家権力で乱暴になる者もいる。昔から村人は皮肉で「木棒にも帽子をかぶせたらそうなる」といった。
 昨夜の夕食時に東京から来られた東大先端技術センターの特任研究員の川原ノリエ氏と談話した。彼女の父が日本軍として南京虐殺で20人も殺したということから父の罪意識から本当の謝罪と解放の話を聞いた。村木氏が苦労したのは日本の戦前のような警察、検察、などのあり方を本当に反省や解放が必要である。司法が社会を安定させるのではなく、政治主導を狙っているような印象さえある。今日本の司法とマスコミが一番怖いといった新聞人の佐々木氏の言葉が気になる。本当に日本は駄目であろうか。

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