崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

飲酒と禁酒

2009年02月18日 05時47分37秒 | エッセイ
 私は酒を飲めない、飲まない。それは別に信条によるものではない。ただ若い時韓国で友人たちに強く勧められて飲み過ぎて命の危険な状況になって以来アルコールのアレルギーもあって自然に好まないようになった。韓国では酒を飲まない人は教条主義的なクリスチャンのような人柄が硬いと思われる傾向がある。酒を好まないので酒を伴う会食会や酒宴などを避けると社交的に欠陥が生じやすい。この事情は日本、否世界的にも程度の差はあっても同様であろう。私が人間関係で難しいことがあったのを振り返ってみると酒を飲まなかったことに大いに起因していると思う。しかし飲酒により大きく失速したことはない。
 中川財省が酒で辞職した。彼は酒を飲むタイプであり、それが社交的にプラスに作用して政治的にも成功したと思われる。しかし重要な失敗をしたのである。酒好きな人が飲酒運転など社会的なトラブルを起こすことも多い。1920年代アメリカの清教徒中心に禁酒運動も起きた。酒は犯罪の源と思われる点もある。しかし酒のない社会でも犯罪はある。酒は麻薬に近い飲み物であるが、調節して飲むと百薬の長にもなる。結局は自己管理能力に帰ることである。

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