崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

バイキング

2009年08月23日 05時53分07秒 | エッセイ
 最近ランチバイキングに招待されることがしばしばある。韓国ではこのような立食式、セルフサービス様式の料理の食べ方をビュッフェと言う。一定料金で各種の料理を皿に大盛りにしてテーブルに並べ、各自取り分ける様式の食べ放題式料理である。ホテルの朝食でも多い。この料理はスウェーデン料理のスモーガスボード様式に、北欧で海賊として有名なバイキングVikingに因んで日本人が命名したものである。私の職場近くにシジャクSea Jackという回転寿司屋がある。海のハイジャックという意味であろう。日本がアフリカソマリア沖に海賊防衛のために自衛隊を派遣しているのも合わせて日本人はバイキングのイメージが強いのかなと変なことを考えている。
 それよりこのような様式では二つ困ることがある。一つは自分の好みがはっきりしているので、視線がすべての料理に届かず、好きなものに集中する傾向がある。つまり、種類が多いのに偏食する傾向になる。もう一つは普段の食事より多めに食べてしまうことである。なんとなく少し食べると損するような感があるからである。食事療法とか絶食とかは難しい。たくさん並べられた美味しそうな料理を見て感じることは、人間は自分の欲心との戦いがいかに難しいかということと地球上には、いまだにハンガー、餓え死にする国の人々がいるということである。


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