崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「朝鮮通信使と下関」

2017年11月18日 17時35分49秒 | 講義

 「毎日新聞」〔下関版〕掲載記事 

 
「朝鮮通信使と下関」と題して講演した下関市立歴史博物館の町田館長(スクリーン左)

 日韓の歴史や文化の違いを学ぶ「楽しい韓国文化論」が、下関市一の宮学園町の東亜大学(櫛田宏治学長)で開かれた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界記憶遺産に登録される朝鮮通信使について、市立歴史博物館の町田一仁館長が下関との関わりを解説した。
 講座は下関広域日韓親善協会(友松弘幸会長)と東亜大学東アジア研究所(崔吉城所長)が主催した。毎回テーマを決めて、崔所長や歴史研究家などが講演している。
 講演は、朝鮮通信使ユネスコ記憶遺産日本学術委員会副委員長として、登録に尽力した町田館長が「朝鮮通信使と下関」と題して話した。通信使は儒学や医学を日本に伝える一方、農業技術を持ち帰るなど双方向の文化交流があったことを強調。長府藩では通信使をもてなすため領民から特別税を徴収したり、豪商から銀を借りたりしていたが「(両国の発展に貢献しており)それだけの意義と価値があった」と述べた。
 参加した看護師、前田よしみさん(61)は「通信使に提供された食事の量に驚いたけど、想像できて身近に感じました」と話していた。【佐藤緑平】

 


不和の火種

2017年11月18日 07時01分00秒 | エッセイ

 拙著『慰安婦の真実』の序文は「いわゆる「従軍慰安婦」の問題が、日韓関係上で不和の火種になっている。この最悪の日韓関係の中で、反日や嫌韓などの書物が氾濫している。私は、そうした類に加わるのではなく、戦争とセックスの関係、性と政治が深くかかわっている韓国社会を理解するために、より根本的な問題に挑戦している」と書き始めた。新著を出すまで待望の時間、現物の新鮮さへの感動は大きい。この快感は次の本の執筆の原動力になる。
 執筆の始まりは読書である。何冊かの本を読み始める。読むというより解剖をする気持ちである。今スペイン植民地の残虐性、その中で性暴行、売春などの性関係、特に混血文化に関するもう一冊の本を出そうと思っている。本を読み始めた。私には最も面白くない本は伝記式、物語り式の書き方のものである。「・・・である」という説明式は辞典、スマートフォンで十分である。今開いている本もそうである。しかし読み方により面白く読める。読み順を逆順、ジグザグに読むなど、読み方の工夫をしてみても楽しい。