崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

永六輔氏死去

2016年07月12日 03時46分59秒 | 旅行
 2010年11月東京大学先端科学技術研究センターが開催した現代韓国研究センター(姜尚中)との共催の「第7回アジアがんフォーラム」で永六輔氏と死の問題をめぐって真鍋祐子(東京大学)教授らと議論した。永氏はパーキンソン病と前立腺がんを患っていることを公表してからも、「患者と家族は大きな孤独と不安を抱えている。その気持ちを理解できる医者が必要」と訴えた。中野義昭(東京大学)先端科学技術研究センター所長は、「アジアのがん発生率が他地域に比べて急増している。医学的、文化的研究を進めることは、大きな意義がある」と強調した。
永六輔氏が7月7日七夕の日に東京都内の自宅で肺炎で死去、享年83歳。「病院ではとにかく『家に帰りたい』と言い続けていたという。『大往生』の著者の「大往生」である。ご冥福をお祈りします。(写真の左は中野氏、中央は永氏、右は崔)高齢者の多くは「大往生」を念頭においていると思う。そこには人生観や死生観が宗教とも関わっている。あの世、天国、極楽、地獄などをシャーマニズム、仏教、キリスト教などの面から議論してみたい。その研究会を来年2月に行おうと企画している。