崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

映像民俗学

2016年07月14日 05時26分58秒 | 旅行
 夏の日程が息苦しくなるほど続くようである。充実感がある。昨日東亜大学東アジア文化研究所の研究会で中国の東北財経大学の崔衛華氏が産業遺産の世界遺産登録をめぐる問題点について発表議論した。「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産登録へと進められてきたが日韓の政治問題化した。登録の普遍的価値について議論した。
 映像民俗学の会長から次のようなメールが届いた。

 事務所のはす向かいの新宿御苑の公園から初蝉の声が聞こえてきました。梅雨明けは間近かのようです。さて、本日は、「放浪と遊行芸人たち」を特集するドキュメンタリー映画三部作の上映と多彩なゲストをお招きしてのトークセッションのご案内です。この機会をご友人、知人に広く周知いただき、ぜひともお誘いあわせの上ご高覧くださいますようお願い申し上げます。             
●「見世物小屋」(1997)は封切以来再上映を重ねてきましたが、その度に今は消えてしまった不思議世界がますます懐かしく尊く思われる作品。トークでは、いとうせいこう氏が、最後の名泣きタンカ師、春子さんから語りの諸芸を引き出しつつ、見世物小屋の世界に迫ります。
★「ほかいびと」(2011)は初上映されるや俳句界で井月ブームが巻き起こり、海外でも好評を博しました。田中泯の異彩を放つ井月ぶりと相まって、伊那谷の四季折々の自然と風土、そこで繰り広げられる豊かな祭や行事の貴重な記録が井月の句の世界を実感させるユニークな作品です。トークゲストに俳人の石寒太氏を迎え、北村監督と井月に連なる「放浪の系譜」について語り合います。
▲「冥界婚」(新作:2016)は撮影から17年が過ぎていましたが、韓国の客船セウォル号沈没事故の悲劇を受けて完成させることになりました。韓国東海岸のムーダンが司祭した死者同士の結婚式で、受け入れ難い悲劇に直面した家族の心を救う儀礼と芸能者集団のパワー全開の貴重な記録となりました。ナレーションなし、全編現地音だけで構成した作品です。トークゲスト夢枕獏氏の質問に答えるのはムーダン研究の第一人者である崔吉城(チェ・キルソン)氏。
* 前売券は直接販売の他、上記メール、電話、ファクスからもお申し込みいただけます。
* 8月20日(土)、21日(日)、22日(月)は<上映+トークセッション>のセット券
* 8月23日(火)、24日(水)、25日(木)、26日(金)はタイトル指定の上映券です。
監督:北村皆雄 制作:三浦庸子  ヴィジュアルフォークロア
160-0022 東京都新宿区新宿1-12-12 オスカカテリーナ3F
Tel:03-3352-2291 Fax:03-3352-2291 Email:info@vfo.co.jp HP: www.vfo.co.jp