シアトル訪問記念として書店でiPadのNOOKを買ってきた。あちらでは初期設定ができなかったが、帰国してからは使えるようになった。ワンタッチで250万冊以上の本、雑誌と新聞などが検索することができ、文学作品が英語で読めるようになった。若い時翻訳を通して多くの名作を読んだものが目の前に広がるので、私の書斎は数百万冊の所蔵になったような豊かさを感じている。まず戦争関係のノンフィクションの名作を読み始めた。また書店で購入した「シベリア育ちSiberian Education」など並行して読み猛読書で旅の疲れは回復する暇もない。
名作とは何か。人生について深く考え、繊細に書いたものであろうか。それらを若い時どう読んだか、これから本当に精読してみたい。大げさに言うとこのiPadが死ぬまでの糧であろうとも思う。執筆中の2冊は中途半端になっている。シャーマンの歌にあの世への案内者である使者が「早く行きましょう」と迎えに来ても「まだ仕事が多く残っている」と言いたい。