崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

日本に向かって出発

2012年10月27日 22時45分35秒 | エッセイ
 近くのCostcoによってみた。それは日本では業務用のスーパであろうが商品の規模は大きい。飛行機の隣席の客との縁で知った漢方医の金氏夫妻の案内でフェリーでシアトル湾を横断してバイキングで飽食さていただいた。アメリカは人種的に多様であり、競争と調和をしながら生活ができる大国、豊かな国であることを実感した。特にそれは規模の大きさなどであり、日本とは異なる。否、日本は日本として素晴らしい。それは先進とか後進とか、言葉では表現できない、測れない文化の特徴でろう。細かさや親切さはアメリカより頗るところが多い。日本は中国や韓国に追い越されない先進国であろう。
 アメリカはもう一つの大国のカナダと一つの統合的な文化圏や経済圏を持っている。北米全体の「大大国」を形成している。ヨーロッパがEUを形成しているのは本当にノーベル平和賞の受賞の意味が分かる。東アジアは中国、日本、韓国は異文化国家間の不和の国たち、群小国のように感ずる。アメリカから見て東アジアは経済的な発展よりも外交に注力して、精神的な発展が何より必要である。歴史は現在を生きる上で負の遺産にすぎないのであれば、忘れ、捨ててもよいであろう。東アジアでは歴史を見直すべきである。今日は仁川経由で帰国、心細かな文化の日本に向かって出発する。
 昨夜元聖公会の主教のWilliam Choi夫妻とは出版計画をまとめることができた。滞在中には多くの人に出会い、大変お世話になった。大学では学期中でも席を外して迷惑もかけている。お詫びと感謝の言葉をおくりたい。