私の研究時間を雑務で邪魔する人に家内が怒った。それを聞いた同僚の一人が私に「貴方は奥さんによって守られている」といい、私は過保護されているかも知れない、家内に操られているのかも知れないよと反応して笑った。彼は私が日本社会に適応しうるのも、もっぱら家内の力であろうと思っているようである。私はその通りであると思う。私は家内によって作られたのかもしれない。世の男たちに「男らしくない」といわれるかもしれないが、人はすべて神の被造物であるというように人によっても作られるのは当然であろう。土居健郎著の『甘えの構造』が私にピッタリするのでないないだろうか。