崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

戦争体験談

2011年12月28日 06時22分20秒 | エッセイ
私は、昨日下関市豊北町に在住している、日中戦争体験者の小山正夫氏宅に訪れインタビューを行った。最初学生の本山君から聞いてお話を聞いてくれるように言ったが日記と写真などの資料があることを知って挨拶を兼ねていくことにした。映像に権藤氏、毎日新聞の尾垣氏、小児科医者であり、大学院博士課程の倉光氏などが同行するようになり小山さん宅がスタジオのようになった。1937年21歳で召集をうけて日中戦争に参戦した97歳の氏は明るい表情で上海の南部において数多く戦争を行ったことを堂々と証言した。兵卒から伍長へ昇進、12円ほど給料をもらった。丸3年で帰還兵として郵便局に復帰したが在郷軍人として再び召集された時のことなどを語った。広島や長崎の原爆の投下のことを列車内で聞いた。天皇の玉音放送も列車で移動中に聞いた。その時兵隊さんたちは万歳をしたという。彼はその時に平和をとり戻した活気で心身ともにしっかりしておられ、長生きなのだろうか。冬晴れの日、われわれの帰り路も戦争体験の暗さから気分的に解放され軽かった。